廃ガラスをリサイクル!『スーパーソル』
廃ガラスをリサイクル!『スーパーソル』
2023.08.31
「スーパーソル」という製品をご存知ですか?

2023年1月に「高知県リサイクル製品等認定制度」によって、リサイクル製品に認定された製品なんです!

今回はそんなスーパーソルをご紹介していきたいと思います。

 
廃ガラスが生まれ変わる!
高知県いの町にある、産業廃棄物処理事業を行う会社「近澤建設」。

昨年からスーパーソルづくりに乗り出しました。

国内でスーパーソルを製造しているのは15社で、そのうち四国にあるのはこの近澤建設一社だけ!



スーパーソルとは、ガラスを原料とする軽量の発泡資材で、原料はそれまで埋め立てるしかなかったガラス瓶



最終処分場の一角に集められたガラス瓶はショベルで細かくつぶしていき、一定の細かさになると敷地内の専用工場へと運ばれます。



つぶしたガラスを専用の機械でさらに細かく砕いていき、粉状になったガラスは機械で700度から900度で焼かれスーパーソルへと生まれ変わります!



主に砂を原料とするガラスをリサイクルしたスーパーソルは、人工の軽石であり、土と同じ成分なのです。

特徴はその軽さ。一般的な盛土の重さと比べて最大で6分の1の軽さ!

軽量で持ち運びやすく土へと還元できるため、全国では土木工事などの盛土材として活用されるほか、園芸や水質の浄化などへも使用され始めているのです!
リサイクル製品に認定!その課題とは...?
高知県は2023年1月、「高知県リサイクル製品等認定制度」によりスーパーソルをリサイクル製品に認定しました。



「高知県リサイクル製品等認定制度」は、廃棄物の発生を抑制し環境負荷の少ない社会を目指そうと2004年から始まった制度です。

スーパーソルは、県内100番目の認定製品となりました!

しかし課題もあります。
リサイクル製品を採用すると割高になってしまうため、リサイクル製品に認定されたとしても大きく売り上げが伸びるわけではないのです...。

高知県は、リサイクル製品や認定制度を県民に広めていく必要があるといいます。

そこで近澤建設では、リサイクルの意識を広げようと見学の受け入れを始めています!



見学した地元の小学生たちからは、
「スーパーソルが瓶からできたことが一番心に残った」
「僕はゴミを減らすようにがんばる」など、多くの声が寄せられました。



廃棄されたガラス瓶から生まれたスーパーソル。
これから土木の現場で石油由来の商品に代わって使用が進めば、地球環境の保護につながります。

こうしたリサイクル製品の取り組みを広げるためには、私たち一人一人があえてリサイクル製品を選択していくことが重要であり、その選択が地球環境の保護につながるのです!
 
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