和菓子のはなし ~節分・立春にちなんだ「豆大福」のはなし~
和菓子のはなし ~節分・立春にちなんだ「豆大福」のはなし~
2025.02.03
RKCラジオで毎月第1木曜日の午前10時35分頃から放送している「和菓子のはなし」
今月は1月30日(木)の放送でした!

和菓子の魅力、美味しさを、創業元禄初年(1688年)西川屋老舗・池田真浩さんと楽しくお伝えしています。
今回紹介するのは節分、そして立春にちなんだ和菓子豆大福ついて。



※2024年1月時点での内容です


 
『節分・立春にぴったり!豆大福』
1月ももう終わりを迎えるとすぐに立春。今年は2月3日ですね。
まだまだ寒い日は続きますが、暦の上では春を迎えます。
その立春の1日前、2月2日は節分です。

節分と言えば炒り豆で豆まきをして、年の数だけ食べるのが習わしです。
そんな節分や立春にちなんだお菓子が『豆大福』



求肥の中に小豆のつぶあんを包んであり、塩ゆでの赤えんどう豆がアクセントにきいています。

大福と言えば最近はいちご大福やみかん大福といったフルーツ大福が人気ですが、そこで敢えてこの豆が主役に来るシンプルな味わいを楽しめるのが豆大福!

フルーツやフレーバーがないからこそ、豆の香りや味わいを堪能できるお菓子です。
豆と関わりが深い和菓子として、この節分から立春の時期に広くつくられています。

お店によっては「節分大福」「立春大福」といった名前を付けていることもあるようですよ♪
『なぜ節分に豆が食べられるようになったのか』
そもそも節分にどうして豆を食べるようになったのか。

それは、豆というものがとても神秘的な食べ物だから。

豆は植えれば芽が出て、そこから新しい豆の木が生えてきます。
つまり、豆からは新しい命が生まれるわけです。

その中でも特に、小豆を中心とした赤い豆は縁起物として用いられてきました。赤は生命力を象徴する色で、魔除けの力があると信じられてきたそうです。平安時代の文献にも、小豆を指して「阿加阿都岐(アカアヅキ)」という言葉が出てくるそうです。わざわざ「アカ」と付けるところに、赤い色を大切にしていたことが感じられます。

他にも日本人は洒落が大好きで、
マメという音が「魔を滅する」に通じるのも、魔除けの縁起物とされてきた理由と言われています。

こういう縁起物のお菓子を食べて「元気に過ごそう」と思うのは、とても良いきっかけになります。まだまだ寒いこの時期、外から帰ったらすぐに手を洗おうとか、普段の食事もバランスよく食べようとか、元気でいるために大切なことはいろいろあります。
縁起の良いものを食べてまずは気持ちを元気にし、それをきっかけに本当に体も元気にできるように整えていけると良いですね♪

次回は2月20日(木)の放送です!お楽しみに★
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