BOOKS ランキング&今週のおすすめの一冊 2025/1/21放送
2025.01.21
毎週火曜日9時20分頃から、RKCラジオの「とさこちラジオ」で放送しているBOOKSランキング!
1月21日に放送した内容をご紹介します★
1月21日に放送した内容をご紹介します★
『1月21日放送 BOOKSランキング!TOP10』
🔻ランキング🔻※1月15日付
1位 なぜ働いていると本が読めなくなるのか
三宅香帆 著 <集英社>
2位 人生の壁
養老孟司 著 <新潮社>
3位 今さら聞けない睡眠の超基本 ビジュアル版
柳沢正史 著 <朝日新聞出版>
4位 人生の結論
小池一夫 著 <朝日新聞出版>
5位 やなせたかし みんなの夢まもるため
やなせたかし他 著 <NHK出版>
6位 人生は気分が10割
キム・ダスル 著 <ダイヤモンド社>
7位 またどこかで
伊集院静 著 <講談社>
8位 おばけずし
苅田澄子 作/ 柴田ケイコ 絵 <朝日新聞出版>
9位 架空犯
東野圭吾 著 <幻冬舎>
10位 日曜市の歩き方マップ
文 石川藍・かずさまりや/イラスト いそのけい
1位 なぜ働いていると本が読めなくなるのか
三宅香帆 著 <集英社>
2位 人生の壁
養老孟司 著 <新潮社>
3位 今さら聞けない睡眠の超基本 ビジュアル版
柳沢正史 著 <朝日新聞出版>
4位 人生の結論
小池一夫 著 <朝日新聞出版>
5位 やなせたかし みんなの夢まもるため
やなせたかし他 著 <NHK出版>
6位 人生は気分が10割
キム・ダスル 著 <ダイヤモンド社>
7位 またどこかで
伊集院静 著 <講談社>
8位 おばけずし
苅田澄子 作/ 柴田ケイコ 絵 <朝日新聞出版>
9位 架空犯
東野圭吾 著 <幻冬舎>
10位 日曜市の歩き方マップ
文 石川藍・かずさまりや/イラスト いそのけい
『今週の初登場作品!』
今週は初登場はありません
『今週のおすすめの一冊』
「佐藤愛子の孫は今日も振り回される」
杉山桃子 著 <コスミック出版>
我が家にやってくる年賀状が激減しています。友達が少ないだけかもしれませんが、世の中の年賀状も減少しており、それを反映するように店頭でも年末の風物詩・ソフト付き年賀状作成の本のお問い合わせもぐっと減りました。
昨年映画化された「九〇歳。何がめでたい」も大ヒットした作家・佐藤愛子は毎年孫を巻き込んで作ったオモシロ年賀状を親しい知人に送っていました。かなりぶっ飛んだこの年賀状の全記録は1冊の本になっていますので機会があれば見ていただきたいのですが、今回ご紹介するのは、その年賀状作成に巻き込まれていた孫の杉山桃子さんが、祖母・佐藤愛子のこと、そして自身のことについて書いたエッセイです。
大作家でも、孫から見ればおばあちゃんはおばあちゃん。思い出の料理の話や夏休みの話はどこにでもいるおばあちゃんエピソードです。田舎のトイレやスリッパに虫が入っていて、それをおばあちゃんにのけてもらったとか、書き損じた紙をもらってお絵描きをしたとか、まあ、場所が北海道の別荘とか小説の書き損じってところはどこにでもありませんが、それでもそのころの桃子さんはおばあちゃんが大好きでエピソードにもほのぼのします。もちろん、ふふっと笑ってしまう話もあります。
また、ひいおじいちゃんやおじいちゃん、大叔父のサトウハチローのことなど佐藤家についても書いています。おばあちゃんに聞いた話もありますし、親や親戚から聞いた話もありますが、孫目線で語られているので、いままでの佐藤家の人々について佐藤愛子の本などで知っている方もまた違っていて面白いと思います。おじいちゃんが桃子さんの家では「カイジ」と呼ばれているのとか声に出してわらってしまいました。カイジをご存じない方は近くの人にたずねてください。
そして桃子さんは自分についても書いています。まわりに作家や画家、俳優がいるようなファミリーの中でどんな影響を受けるのだろう?やっぱり少し変わってるのか?と思っていましたが、そんな周りのことも冷静に考え、そして面白い文章にしてしまえる素敵な人でした。なんせ、おばあちゃんのオモシロ年賀状に何年も付き合っていた人なので。間に挿入されている漫画もクスっと笑えました。
最後に100歳になった現在のおばあちゃん「佐藤愛子」についても書いています。認知機能や聴力が年相応に低下して以前のようにいかなくなっていますが、そんなおばあちゃんと出来るだけ会話し様子を本に残しているのも素敵な人だと感じました。自分と祖母では性格が反対で合わないと思う、小学生の時のころに発言してから今も考えは変わってない、と言ってますが、おばあちゃんに対する尊敬と愛情をしっかりと感じられる1冊でした。
ぜひまた、オモシロ年賀状を作成してほしいです。
金高堂朝倉ブックセンター スタッフ
杉山桃子 著 <コスミック出版>
我が家にやってくる年賀状が激減しています。友達が少ないだけかもしれませんが、世の中の年賀状も減少しており、それを反映するように店頭でも年末の風物詩・ソフト付き年賀状作成の本のお問い合わせもぐっと減りました。
昨年映画化された「九〇歳。何がめでたい」も大ヒットした作家・佐藤愛子は毎年孫を巻き込んで作ったオモシロ年賀状を親しい知人に送っていました。かなりぶっ飛んだこの年賀状の全記録は1冊の本になっていますので機会があれば見ていただきたいのですが、今回ご紹介するのは、その年賀状作成に巻き込まれていた孫の杉山桃子さんが、祖母・佐藤愛子のこと、そして自身のことについて書いたエッセイです。
大作家でも、孫から見ればおばあちゃんはおばあちゃん。思い出の料理の話や夏休みの話はどこにでもいるおばあちゃんエピソードです。田舎のトイレやスリッパに虫が入っていて、それをおばあちゃんにのけてもらったとか、書き損じた紙をもらってお絵描きをしたとか、まあ、場所が北海道の別荘とか小説の書き損じってところはどこにでもありませんが、それでもそのころの桃子さんはおばあちゃんが大好きでエピソードにもほのぼのします。もちろん、ふふっと笑ってしまう話もあります。
また、ひいおじいちゃんやおじいちゃん、大叔父のサトウハチローのことなど佐藤家についても書いています。おばあちゃんに聞いた話もありますし、親や親戚から聞いた話もありますが、孫目線で語られているので、いままでの佐藤家の人々について佐藤愛子の本などで知っている方もまた違っていて面白いと思います。おじいちゃんが桃子さんの家では「カイジ」と呼ばれているのとか声に出してわらってしまいました。カイジをご存じない方は近くの人にたずねてください。
そして桃子さんは自分についても書いています。まわりに作家や画家、俳優がいるようなファミリーの中でどんな影響を受けるのだろう?やっぱり少し変わってるのか?と思っていましたが、そんな周りのことも冷静に考え、そして面白い文章にしてしまえる素敵な人でした。なんせ、おばあちゃんのオモシロ年賀状に何年も付き合っていた人なので。間に挿入されている漫画もクスっと笑えました。
最後に100歳になった現在のおばあちゃん「佐藤愛子」についても書いています。認知機能や聴力が年相応に低下して以前のようにいかなくなっていますが、そんなおばあちゃんと出来るだけ会話し様子を本に残しているのも素敵な人だと感じました。自分と祖母では性格が反対で合わないと思う、小学生の時のころに発言してから今も考えは変わってない、と言ってますが、おばあちゃんに対する尊敬と愛情をしっかりと感じられる1冊でした。
ぜひまた、オモシロ年賀状を作成してほしいです。
金高堂朝倉ブックセンター スタッフ
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