大切な人の命を守る!「救命講習」を初受講!
大切な人の命を守る!「救命講習」を初受講!
2024.11.09
自分の家族や友人が今目の前で倒れた時、どうすればいいのか。
迅速かつ正確な対応が救命ではとても大切。

今回、ぐるぐるこうちスタッフがもしものときのための「救命講習」を受講してきました!
初めての受講、いざというときに知っておくと役立つ知識・情報が盛りだくさんの3時間でした!



※2024年11月時点での内容です
※掲載している救命講習について詳しいお問い合わせは高知市消防局まで
『意外と身近にある“心臓突然死” 時間が救命の大きなカギに』
救命講習を担当してくれたのが高知市消防局・救急課の下村さんと坂本さん。



今回の救命講習時間は3時間。救命講習は初めてだったぐるぐるこうちスタッフ。

3時間の講習の中には驚くようなお話も。その中の1つが心臓突然死
その数、なんと全国で年間約9万人。6分~7分の間に1人亡くなっているという計算に。

交通事故での死者数が年間2,600人という数字を見てみても、その多さに驚きます…。
それまで健康だと思われていた人が突然亡くなることから、事前に予測するのもとても難しいという側面もあり、いつ・どこで起こるか分からないという怖さもある病気です。

また高齢者の病気というわけではなく、中高生や40代、50代という比較的若い年代でも発症するのも特徴。

心臓が止まると、時間と共に命が助かったり、社会復帰できる可能性が減っていきます。

日本心臓財団のHPによると、心臓が止まって血流が停止すると1分以内に呼吸が停止。そのまま3~4分経過すると、血流が回復しても麻痺が残ったり植物状態になる恐れ。10分を過ぎると脳機能の回復はまず望めないとされています。

そういう場合はすぐに119番をして救急車を呼ぶ!確かに正解ですが、正しくは救急車を単に待っている「だけ」では救命の確率は上がりません
というのも、救急車の現場到着時間の全国平均は2022年度は10.3分。
高知市でも10.1分と10分以上

そこで重要になってくるのが、傷病者が発生した時に居合わせた人「バイスタンダー」による救命行動



バイスタンダーが心肺蘇生法とAEDを行うことで、救命のチャンスは大きくアップします。
血液を体内に回すことで重要な臓器「脳」を守り、後遺症を予防して社会復帰率を上げるためにはこの素早い行動と判断がとても大切だと教えてくれました。
『救命に欠かせない心肺蘇生法とAEDを体験』
救命処置の流れは
①傷病者の救助の前に自らの安全確保を。まずは周りの安全を確認する
②肩を叩きながら声をかけ、傷病者の反応を確認する
③119番通報をし、AEDを手配する
④普段通り呼吸があるか確認(6秒~10秒)
⑤心肺蘇生法開始


これをチームに分かれて実践的に行います。
そして実際に人形を使った心肺蘇生法とAEDを受講。



まずは心肺蘇生法。胸骨圧迫をする時に手はどこに置けばいいのか?「心臓は左だから体の左側?もう少し上?下?」と正確な場所すら最初分からず。

実際は胸の左右真ん中にある胸骨の下半分を、重ねた両手で強く、早く、絶え間なく圧迫していきます。



これが思った以上に大変…。力いっぱい押しているつもりですがボタン音が全然鳴りません…。コツをつかんでくると徐々に音が鳴るようになってきますが、約2分間の胸骨圧迫は想像以上の体力を使います。参加した皆さんもかなり息があがっていました。

119番通報をした時に、電話口で心肺蘇生法を含むその場でできる対処法を隊員の方が教えてくれますが、手を置く場所であったり圧迫の強さ、感覚は一度体験してみないと分からないなと思います!



救急車の到着まで10分、心肺蘇生法ができる人が複数人いれば救急車を待つ間に交代で処置を行うことができるので、救命処置もよりスムーズかつ効率的にできると感じました。

さらにAEDの使い方も実際に操作して学んでいきます。
このAED、心臓の“けいれん”を止める機械というのを今回初めて知りました。



心停止の多くの原因である「心臓のけいれん」を止めることで、心臓が正常な動きを取り戻す医療機器がAED。

「いやいやそんな(難しそうな)機械、万が一の時、使える自信無いです…」と完全に顔がひきつっていましたが、いざ電源を入れると機械が全て音声で指示を出してくれるので、操作に手間取ることはありませんでした!

ショックが必要かどうかも、機械が自動で判定してくれます。電気ショック後は心臓が停止している可能性が高いのでショックの後はすかさず心肺蘇生をスタート。それも機械が音声で指示してくれます。



AEDも一度操作しておくと、いざという時に躊躇することなく利用することができると思います。また講習ではAEDを使う時に覚えておくべきことなど詳しく説明してくれるのでより安心です。



目の前で人が倒れた、倒れた人を発見したというとき、突然のことで周りの人がパニックになる可能性も。そういうときに今回のような講習を受けていればより落ち着いた行動を取ることができるようになりますよね。
 
『救命講習は消防局に電話で確認を★』
救命講習を受けてみたいという人も気軽に受講することができます。
高知市消防局のHPでは救命講習を定期的に実施しているので、一度HPで確認し電話で問い合わせをしてみて下さい!

HPはこちら🔻


また今回の講習では気道の異物除去に効果的な背部叩打法も受講!
背中を手のひらで叩きますが、「えっ?こんなに強くて大丈夫?!」というくらい激しく叩きます。でもそのくらいの力でないと異物除去は難しいんだと改めて勉強になりました。



他には腹部突き上げ法も。最初、正確な場所がつかめず四苦八苦…。



高齢者の方はもちろんですが、小さい子どもが異物飲み込んでしまったときにどうすればいいかを学ぶことができるのでパパ・ママにもぜひ受講して欲しい講習でした!

今回の3時間講習では終了後に普通Ⅰ救命講習修了証をもらえました🌟



8時間講習の「上級救命講習」もあるそうなので、次回はそちらを受講したいと思います🔥

いざというときに迅速に正確な対応ができるようになるには、日頃からの心構えがとても大切!興味のある方は一度お近くの消防局までお問合せしてみて下さいね!

高知市消防局
公式HPはこちら
<救命講習>
○お問い合わせ・申込み
   消防局救急課 救急指導係(総合あんしんセンター5階)
   総合あんしんセンター 〒780-0850 高知県高知市丸ノ内1丁目7-45
○電話番号
   088-871-7505(受付時間 平日8:30~午後5:15)
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