和菓子のはなし ~「ケンピの記念日」のはなし~
和菓子のはなし ~「ケンピの記念日」のはなし~
2024.12.06
RKCラジオで毎月第1木曜日の午前10時35分頃から放送している「和菓子のはなし」

和菓子の魅力、美味しさを、創業元禄初年(1688年)西川屋老舗・池田真浩さんと楽しくお伝えしています。

今月紹介するのは、西川屋の看板商品!ケンピついて。



※2024年12月時点での内容です



 
『重大発表!土佐の伝統菓子・ケンピの記念日が認定!!』
今回、池田さんが持ってきてくれたのがケンピ
西川屋といえばこれ!と思い浮かべる人も多い、店の看板商品です!



今回、そのケンピに関する重大発表が…!
なんと!1月7日が「ケンピの日」として記念日登録審査に合格

登録の手続きはこれからということですが、江戸時代から続く土佐伝統の焼菓子・ケンピについて多くの人に親しんでもらい、ケンピとそれにまつわる菓子文化の周知を図る日として登録される見込みなんです。

でもなぜ記念日が1月7日なのかというと…、実はケンピの歴史が始まったと言えるのがこの日だから。

時は慶長6年、西暦1601年に遡ります。

関ケ原の合戦が終わって江戸幕府が開かれ、日本各地に新しい大名が任ぜられました。
土佐にやってきたのはもちろん、山内一豊公

それを聞きつけた西川屋初代・才兵衛は、その記念としてお菓子を作ろう!と考えました。

運命の日は1月7日。
翌日、浦戸城に入城される一豊公が赤岡にある与楽寺というお寺に泊まる日でした。

赤岡の町民は盛大に一豊公をもてなしたと言われています。
この1月7日に『ケンピ』を山内一豊公に献上し、土佐藩の御用菓子司を西川屋は拝命したと伝わっています。これが今に伝わる『ケンピ』が初めて歴史に登場する日ということで、西川屋では1月7日を記念日として登録することを目指してきたそうです。

それがついに実現しました!
『ケンピと素麺の意外な関係』
西川屋では代々、ケンピは素麺の製法にヒントを得た」と伝えられています。
確かに!小麦粉でできていて、細い棒状で…なんとなく素麺に近いかも!

実はかつて、土佐の国は素麺を特産品としていたんです!土佐の国では麦作が行われていて豊臣秀吉が全国各地の農地の調査をさせた記録である「太閤検地帳」でも、麦類の記録が登場します。それを使った素麺が特産品になっていったんですね。

『ケンピ』誕生には深い歴史と意味が込められていました! 
1月7日はケンピ記念日!高知県民にとってお馴染みの記念日になるようぜひ皆さんも覚えておいてくださいね。

次回は1月30日(木)の放送です!お楽しみに★
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