BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/12/24放送｜ぐるぐるこうち～高知の"気になる"をあつめたwebメディア～

BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/12/24放送

2024.12.24

毎週火曜日9時20分頃から、RKCラジオの「とさこちラジオ」で放送しているBOOKSランキング!

12月24日に放送した内容をご紹介します★

『12月24日放送 BOOKSランキング！TOP10』『今週の初登場作品！』『今週のおすすめの一冊』

『12月24日放送 BOOKSランキング！TOP10』

🔻ランキング🔻※12月18日付

1位人生の結論
小池一夫著＜朝日新聞出版＞

2位少年が来る
ハンガン著＜クオン＞

3位パンどろぼうとりんごかめん
　柴田ケイコ作＜KADOKAWA＞　

4位人生の壁
　養老孟司著＜新潮社＞　

5位このミステリーがすごい！2025年版 ※初登場！
　　『このミステリーがすごい！』編集部編＜宝島社＞

6位おばけずし ※初登場！
苅田澄子作　柴田ケイコ絵＜金の星社＞

7位今さら聞けない睡眠の超基本ビジュアル版人生の壁
　　柳沢正史著＜朝日新聞出版＞

8位またどこかで
伊集院静著＜講談社＞

9位世界のニュースを日本人は何も知らない6 ※初登場！
谷本真由美著＜ワニブックス＞

10位なぜ働いていると本が読めなくなるのか
三宅香帆著＜集英社＞

『今週の初登場作品！』

今週のランキング初登場!

『このミステリーがすごい！2025年版』
『このミステリーがすごい！』編集部編＜宝島社＞
新作ミステリーランキングブック。各業界人も注目する2024年の国内＆海外のミステリー小説ランキング・ベスト20、超人気作家による自身の新刊情報＆特別エッセイなど、例年の人気コンテンツも充実の1冊。

『おばけずし』苅田澄子作　柴田ケイコ絵＜金の星社＞
おばけでもいいから来てくれないかなあと、ひまなお寿司屋さんがつぶやくと本当におばけがやって来た！苅田澄子＆柴田ケイコのユーモア絵本。

『世界のニュースを日本人は何も知らない6』谷本真由美著＜ワニブックス＞
元・国連専門機関職員の著者が忖度なしで書く 50万部突破の大人気シリーズ第6弾。
日本では報道されない驚きの真実が満載。

『今週のおすすめの一冊』

「知るほど観たくなる将棋　ドラマティック将棋論」
ランパンプス寺内ゆうき著＜扶桑社＞

ここ数年の藤井聡太さんの活躍によって、テレビやネットなどで将棋の話題を目にする機会が増えました。私自身は今まで将棋を指したことがなかったので、あまり将棋に対して興味はありませんでしたが、これだけ将棋界が盛り上がっていると、ちょっと将棋を指せるようになってみたいなという思いが芽生えてきました。
そんな時に見つけたのが、この「知るほど観たくなる将棋　ドラマティック将棋論」という本です。

この本が他の入門書などと違う点は、将棋のルールを教えたり、将棋が上達する方法を解説したりするための本ではないということです。では、どういう本なのかというと、「ルールを知らない人でも楽しめる将棋観戦」これがこの本のテーマになっています。

現在は将棋を観戦するための環境がかつてないほど整っているため、見ようと思えばさまざまなプラットフォームで対局が見られます。そして、その対局は将棋AIの存在によって、勝率がそれぞれ何％か判断してくれるようになっているため、以前に比べて初心者が見やすくなっているそうです。
これなら知識がなくても、どちらが有利か不利か分かるので見やすそうです。
そして、ルールを知らなくても楽しく将棋を観戦するためのコツとして、棋士の中に一人「推し」を作ることを推奨しています。確かに「推し」ができることによって、その推し本人だけではなく、その周りの人や物事に対しても興味が広がっていきます。

著者が芸人さんということもあって語り口は柔らかく、将棋の知識がなくても面白く読み進められました。確かにこの本で将棋を指せるようにはならないかもしれませんが、その代わりに将棋界のいろいろなことや、プロ棋士のちょっとしたエピソードなど、楽しく将棋を観戦するための知識が頭に入ります。
将棋は指せなくても、まずは観戦することから始めようと思える一冊でした。

金高堂書朝倉ブックセンタースタッフ