BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/12/3放送｜ぐるぐるこうち～高知の"気になる"をあつめたwebメディア～

BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/12/3放送

2024.12.03

毎週火曜日9時20分頃から、RKCラジオの「とさこちラジオ」で放送しているBOOKSランキング!

12月3日に放送した内容をご紹介します★

『12月3日放送 BOOKSランキング！TOP10』『今週の初登場作品！』『今週のおすすめの一冊』

『12月3日放送 BOOKSランキング！TOP10』

🔻ランキング🔻※11月27日付

1位人生の壁
養老孟司著＜新潮社＞

2位本当の自由を手に入れるお金の大学改訂版 ※初登場！
両＠リベ大学長著＜朝日新聞出版＞

3位なぜ働いていると本が読めなくなるのか
　三宅香帆著＜集英社＞　

4位やなせたかしみんなの夢まもるため
　やなせたかし著＜NHK出版＞　

5位ドヴォルザークに染まるころ ※初登場！
　　町田そのこ著＜光文社＞

6位架空犯
東野圭吾著＜幻冬舎＞

7位日曜市の歩き方マップ
　　文石川藍・かずさまりや / イラストいそのけい

8位荒木飛呂彦の新・漫画術悪役の作り方
荒木飛呂彦著＜集英社＞

9位地方消滅 2 ※初登場！
人口戦略会議編著＜中央公論新社＞

10位婚活マエストロ ※初登場！
宮島未奈著＜文藝春秋＞

『今週の初登場作品！』

今週のランキング初登場!

『本当の自由を手に入れるお金の大学改訂版』両＠リベ大学長著＜朝日新聞出版＞
140万部以上売れた「お金の大学」が、超パワーアップ。データの最新化はもちろん、「新NISAから「Q＆A30連発」まで、新規コンテンツも52ページ大増量。一生お金に困らない5つの力が身につく実践型ガイドブック。

『ドヴォルザークに染まるころ』町田そのこ著＜光文社＞
小さな町で、それぞれの人生を自分らしく懸命に生きる女性たちを描いた感動作。

『地方消滅 2』人口戦略会議編著＜中央公論新社＞
2014年刊行の『地方消滅』と、そこで示した896の「消滅可能性都市」リストは、衝撃をもたらした。本書は、それ以降の変化を踏まえ、この国の課題を照らす。
全国１1729自治体を9つに分類。「ブラックホール型自治体」の特性なども分析し、持続可能な社会へ向かうための戦略とビジョンを打ち出す。

『婚活マエストロ』宮島未奈著＜文藝春秋＞
40歳の三文ライター・猪名川健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの小さな事務所。手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、生真面目にマイクを握るスーツ姿の美女・鏡原奈緒子。彼女は脅威のカップル成立率を誇る伝説の司会者“婚活マエストロ”だという。気付けば事業を手伝うことになった猪名川だが、鏡原への謎は深まるばかりで…。

『今週のおすすめの一冊』

「学力喪失」
今井むつみ著＜岩波書店＞

今回紹介する本は、岩波新書「学力喪失」です。ニュースで報道される「全国学力テスト」に結果に一喜一憂したことはありませんか？2024年　中学校の都道府県ランキングで高知県は、国語が39位　数学が35位という結果です。

今井先生は、「全国学力テストの得点＝学力」という考えが沁みついていると書いています。
認知科学の知見から、子どもたちがなぜ「学ぶ力」を発揮できないのかを紐解いていきます。
算数の文章問題が解けない子どもたちが多いと聞くことがあります。実際、書店でも「読解力」を学ぶための書籍が出版されていました。

今井先生は、学力低迷の原因は数学に限ったことではないとのことです。いわゆる「読解力がない」という一言では片づけられるものではないそうです。そもそも「数」という概念を根本的に誤って理解しているとのことです。そう言われると私自身も理解しているとはいいがたいかもしれません。

本書では、広島県教育委員会と共同開発した「たつじんテスト」という教材の紹介があります。「学ぶ喜び」をサポートするための事業の一環とのことです。

今の子どもたちの学力が低迷している原因は、大人たちの教育の仕方が原因なのかもしれません。この本を通して子供たちの現状を理解し、書店現場に生かせたらと思います。

金高堂朝倉ブックセンタースタッフ