BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/5/7放送｜ぐるぐるこうち～高知の"気になる"をあつめたwebメディア～

BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/5/7放送

2024.05.07

毎週火曜日9時20頃から、RKCラジオの「とさこちラジオ」で放送しているBOOKSランキング!

5月7日に放送した内容をご紹介します★

『5月7日放送 BOOKSランキング！TOP10』『今週の初登場作品！』『今週のおすすめの一冊』

『5月7日放送 BOOKSランキング！TOP10』

🔻ランキング🔻※5月1日付

1位成瀬は天下を取りにいく
宮島未奈著＜新潮社＞

2位俺たちの箱根駅伝上
池井戸潤著＜文藝春秋＞ 初登場

3位俺たちの箱根駅伝下
池井戸潤著＜文藝春秋＞ 初登場

4位わが投資術
清原達郎著＜講談社＞

5位大ピンチずかん
鈴木のりたけ著＜小学館＞

6位国民の違和感は9割正しい
堤未果著＜PHP研究所＞ 初登場

7位変な家
雨穴著＜飛鳥新社＞

8位変な家 2
　　雨穴著＜飛鳥新社＞

9位書いてはいけない
森永卓郎著＜フォレスト出版＞

10位アテはテンプラカモカナ!! ６
加茂加奈著＜弘文印刷＞

『今週の初登場作品！』

今週のランキング初登場!

「俺たちの箱根駅伝　(上)、(下)」池井戸潤作＜文藝春秋＞
池井戸潤の最新長編の舞台は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。通称・箱根駅伝。
古豪・明誠学院大学陸上競技部。箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。本選出場を2年連続で逃したチーム。卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンス。隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか？
一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。

「国民の違和感は9割正しい」堤未果著＜PHP研究所＞
『日本が売られる』『デジタル・ファシズム』『ルポ　食が壊れる』など、数々のベストセラーで注目される国際ジャーナリストが、丹念な取材と調査と分析を重ね、「お金・人事・歴史」の3つから、違和感の裏側を徹底的に暴き、未来を選び取る秘策を明かす。

『今週のおすすめの一冊』

「103歳、名言だらけ。なーんちゃって」
石井哲代・中国新聞社著＜文藝春秋＞

広島県尾道市の哲代おばあちゃんをご存じでしょうか。「こんなかわいいおばあちゃんになりたい!」「人生の目標にしたい」という声が広島から全国に広がり、ベストセラーとなった『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』の石井哲代さんのその後を追った続編が出ました。

103歳になったころ、足の痛みなどで50日ほど入院した哲代さんですが、一人暮らしをやめようとは思いません。今は週3回のデイサービスに行ったりヘルパーさんに来てもらったり、少し生活は変わりましたがお世話してくれる人たちに甘えてばかりではありません。してもらうことが当たり前になってはいけない、何か自分でも返せることはないかといつも考えています。そんな哲代さんはデイサービスではムードメーカーとして大活躍で、新しい利用者の人が来た時もスタッフの人たちに頼りにされています。他の利用者が取り組んだドリルの丸付けを手伝ったり、カラオケではみんなを盛り上げたりと、さすが哲代さん！と思わせてくれます。

また、教師時代や先に旅立ったご主人の話など、哲代さん的哲学を知ることができます。お姑さんを介護した思い出、哲代さんの「夫婦論」、哲代さんの詩、教員時代の子どもたちとのエピソード、戦争への思い、哲代さんの名言の数々はここから来ていると納得、みんなこういう所に惹かれてまうんだなと思いました。

自身の経験に基づいて哲代さんが答える、読者の悩み相談のコーナーもあります。もちろん知らない人たちですが、親せきや近所のおばあちゃんのように親身に答えてくれます。そして話も面白い。人を笑わせるのが好きな哲代さんは自分がしっかり笑ってないと、相手を笑顔にできないと考えています。私の好きな、というかホントに同意見です、と強く思う哲代さんの名言は「老いても楽しそうだなあと若い人たちに思うてもらいたい」です。この言葉を胸に年をとっていきたいと思いました。他にも名言が沢山あるので、ぜひ自分にピッタリの言葉を見つけて欲しいです。
今回ご紹介したタイトルは「103歳」ですが、この4月29日で104歳になった哲代さん。次回作も楽しみです。

★金高堂朝倉店スタッフ★