
龍馬を育て上げた最強姉さん!坂本乙女~土佐の偉人コラム「歴史のなかの土佐人たち」~
2024.04.04
RKCラジオで毎週火曜日午後5:15から放送中の「歴史のなかの土佐人たち」
高知に縁のある武将や政治家、実業家、学者、作家などの偉人、有名人は、どんな人物だったのか?諸説ありますが、伝記や言い伝えを元に短くまとめたプロフィール、そして意外と知られていないエピソードなども交えて毎回一人ずつ紹介しています。
ぐるぐるこうちでは、放送には入りきらずカットした部分も含めて紹介します!
高知に縁のある武将や政治家、実業家、学者、作家などの偉人、有名人は、どんな人物だったのか?諸説ありますが、伝記や言い伝えを元に短くまとめたプロフィール、そして意外と知られていないエピソードなども交えて毎回一人ずつ紹介しています。
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『あだ名は「坂本のお仁王様」龍馬をスパルタ教育で育て上げた坂本乙女』
坂本乙女と言えば、坂本龍馬のすぐ上の姉「おとめねえやん」としてよく知られています。名前は「乙女」という字を書いて、実は「トメ」と読みます。「トメ」に「お」をつけて「おトメ」・「おトメさん」と呼ばれていたんですね。
しっかり者のお姉さんの印象が強い乙女ですが、性格だけでなく、体格もかなりしっかりとしていたようで身長は174~176センチ、体重は110キロを超えていたと言われています。
江戸時代の日本人女性の平均身長が144センチ前後、男性でも155センチほどだったことからみても非常に大柄な人物だったようです。ちなみにあだ名は「坂本のお仁王様」。
乙女は薙刀や剣術、弓、水泳が得意だっただけでなく、三味線や舞踊、絵画なども身につけており、非常に多才な人物だったと言われています。
そんな坂本乙女が生まれたのは天保3年(1832年)1月1日、坂本家の5人きょうだいの4番目として誕生しました。龍馬より3歳年上で、母の幸(こう)が亡くなった後は、龍馬に母親のように接したと言われています。
12歳の頃になっても「おねしょ癖」が治らない、いじめられて塾を辞めてしまうという弟に、乙女は武術・学問をスパルタ指導で徹底的に教え込み、後に幕末のヒーローと言われる人物にまで龍馬をたくましく成長させました。母親代わりかつ家庭教師も務めた、最強の姉・乙女無くして、あの龍馬は誕生しなかったかもしれませんね。
しっかり者のお姉さんの印象が強い乙女ですが、性格だけでなく、体格もかなりしっかりとしていたようで身長は174~176センチ、体重は110キロを超えていたと言われています。
江戸時代の日本人女性の平均身長が144センチ前後、男性でも155センチほどだったことからみても非常に大柄な人物だったようです。ちなみにあだ名は「坂本のお仁王様」。
乙女は薙刀や剣術、弓、水泳が得意だっただけでなく、三味線や舞踊、絵画なども身につけており、非常に多才な人物だったと言われています。
そんな坂本乙女が生まれたのは天保3年(1832年)1月1日、坂本家の5人きょうだいの4番目として誕生しました。龍馬より3歳年上で、母の幸(こう)が亡くなった後は、龍馬に母親のように接したと言われています。
12歳の頃になっても「おねしょ癖」が治らない、いじめられて塾を辞めてしまうという弟に、乙女は武術・学問をスパルタ指導で徹底的に教え込み、後に幕末のヒーローと言われる人物にまで龍馬をたくましく成長させました。母親代わりかつ家庭教師も務めた、最強の姉・乙女無くして、あの龍馬は誕生しなかったかもしれませんね。
『龍馬から送られた「洗濯の手紙」に書かれていた意外な内容とは?!』
「果たして乙女は結婚できるのだろうか・・・」と心配していた家族の元に、縁談が舞い込んだのは乙女20代半ばの頃。現在の高知県香南市出身の医者・岡上樹庵(おかのうえ・じゅあん)の後妻として嫁ぐことになります。
長男・赦太郎(しゃたろう)そして長女・菊栄(きくえ)をもうけますが、のちに離婚し坂本家に戻ります。長女・菊栄による口述筆記には「母乙女は、私を生んで2ヶ月後に坂本に帰った」と記されています。
離婚後乙女は「出家して山奥へ入りたい・・・」という手紙を龍馬宛に送っていますが龍馬は「僧侶になると全国各地を回るにも、道中お金は全然かからないので平気。街でお経を読んでいたらお金がもらえる」や「どうせ浮世は三文五厘。でっかいおならをするくらいの気持ちでやってみたら。ただし一人でやらないこと、自分は早死にすると思うからそんなことしたら姉さんにとりつくぞ~、こわいぞ~」というユーモアを交えた返信を送っています。二人の仲の良さがうかがえますよね。
ちなみにこの手紙の中ほどに記されているのが「日本を今一度せんたくいたし申し候・・・」。そう、あの「洗濯の手紙」。1863年、龍馬が28歳の時に姉に宛てたもので、国の重要文化財にも指定されています!
龍馬は姉・乙女宛に数多くの手紙を書いており、それが幕末から維新にかけての日本を知る
大変貴重な資料となっています。
乙女は晩年、名前を乙女(とめ)から「独(どく)」に改名。48歳の時に「壊血病」で亡くなりました。
今回は「坂本乙女」をご紹介しました。
【原稿監修協力 高知県立坂本龍馬記念館】
執筆担当のあとがき📝
日本の偉人の中でもトップレベルの人気を誇る土佐の英雄「坂本龍馬」。その龍馬を育て上げたのが姉・乙女でした。知名度の高い「おとめねえやん」ですが、本名が「とめ」だったというのはあまり知られていないのでは?!
体格も170cmを超え、体重も100キロ超えだったことには驚きでした。当時の日本人の平均身長をはるかに上回る恵まれた体格に加え、武芸も得意だったようなので近所でもとても目立つ存在だったのではないかと思われます。
龍馬の手紙でも最も有名な「洗濯の手紙」。堅い内容の手紙だったのかと思いきや、「自分は早死にすると思うから、出家して山奥なんかに行ったら姉さんにとりつくぞ~、こわいぞ~!」というユーモアたっぷりの内容が含まれていたことも意外でした。
幕末の風雲児・坂本龍馬は乙女無くしてはいなかった、と言っても過言ではない!
龍馬から乙女に送った数々の手紙が、幕末の日本を知る貴重な資料になっていることからも、乙女の存在の偉大さを感じずにはいられません。
長男・赦太郎(しゃたろう)そして長女・菊栄(きくえ)をもうけますが、のちに離婚し坂本家に戻ります。長女・菊栄による口述筆記には「母乙女は、私を生んで2ヶ月後に坂本に帰った」と記されています。
離婚後乙女は「出家して山奥へ入りたい・・・」という手紙を龍馬宛に送っていますが龍馬は「僧侶になると全国各地を回るにも、道中お金は全然かからないので平気。街でお経を読んでいたらお金がもらえる」や「どうせ浮世は三文五厘。でっかいおならをするくらいの気持ちでやってみたら。ただし一人でやらないこと、自分は早死にすると思うからそんなことしたら姉さんにとりつくぞ~、こわいぞ~」というユーモアを交えた返信を送っています。二人の仲の良さがうかがえますよね。
ちなみにこの手紙の中ほどに記されているのが「日本を今一度せんたくいたし申し候・・・」。そう、あの「洗濯の手紙」。1863年、龍馬が28歳の時に姉に宛てたもので、国の重要文化財にも指定されています!
龍馬は姉・乙女宛に数多くの手紙を書いており、それが幕末から維新にかけての日本を知る
大変貴重な資料となっています。
乙女は晩年、名前を乙女(とめ)から「独(どく)」に改名。48歳の時に「壊血病」で亡くなりました。
今回は「坂本乙女」をご紹介しました。
【原稿監修協力 高知県立坂本龍馬記念館】
執筆担当のあとがき📝
日本の偉人の中でもトップレベルの人気を誇る土佐の英雄「坂本龍馬」。その龍馬を育て上げたのが姉・乙女でした。知名度の高い「おとめねえやん」ですが、本名が「とめ」だったというのはあまり知られていないのでは?!
体格も170cmを超え、体重も100キロ超えだったことには驚きでした。当時の日本人の平均身長をはるかに上回る恵まれた体格に加え、武芸も得意だったようなので近所でもとても目立つ存在だったのではないかと思われます。
龍馬の手紙でも最も有名な「洗濯の手紙」。堅い内容の手紙だったのかと思いきや、「自分は早死にすると思うから、出家して山奥なんかに行ったら姉さんにとりつくぞ~、こわいぞ~!」というユーモアたっぷりの内容が含まれていたことも意外でした。
幕末の風雲児・坂本龍馬は乙女無くしてはいなかった、と言っても過言ではない!
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