高知出身のシンガーソングライター・八生（やよい） 1st EP「はじまりのうた」リリース記念インタビュー！！！

2025.03.14

【PROFILE】
高知出身・在住のシンガーソングライター、八生（やよい）。
等身以下の下から目線で「アイロニーポップ」を殴り書き歌う。高校卒業後、高知市内ライブハウスでの演奏を開始。その楽曲の個性が認められ、〈SANUKI ROCK COLOSSEUM 2024〉に抜擢され出演を果たす。パフォーマンスが話題を呼び、〈MONSTER baSH 2024〉に異例の早さで出演。2024年3月に1st EP「はじまりのうた」をリリース。地元・高知を大切にしながら全国へ進出するネクストブレイカー。

ぐるぐるこうちスタッフも先日彼女のライブに行き、心に突き刺さる皮肉たっぷりの歌詞や迫力のある歌唱力に圧倒されました。しかし、インタビューではライブの八生とはまた違い、コロコロと表情が変わる魅力的な一面も。
地元・高知を大切にしながら音楽活躍の場を広げていく彼女に、音楽との出会いや今後の目標について話を聞きました。

※2025年3月取材
※内容は放送当時の情報です

『言いたいことが言えない「いい人」に届いたら嬉しい』

ーまず、名前の由来を教えてください。

3月(弥生)生まれだからです。末広がりで縁起がいいですし、今後作品にも「八」という数字を生かせたらいいなと思い、漢数字の「八」に「生」で八生にしました。よく「8月生まれなんですか？」って聞かれるんですけど、3月生まれです(笑)

ー八生さんはどんなきっかけで音楽に興味を持ち始めたんですか？

歌うことは物心がつく前から好きだったんですけど、小学校低学年の頃に、YUIさんの「LOVE&TRUTH」という歌を聴いて衝撃を受け「私もギターを持って歌いたい！」と思ったことが始まりだったと思います。そのときに3000円くらいのオレンジ色のギターを買ってもらって。当時はコードとかは全く分からなかったので、弾くマネをしながら歌っていました。

ー YUIさん以外に影響を受けた音楽・アーティストはいますか？

あいみょんさん、スピッツさん、ゆずさんなど。両親の影響で小さい頃から邦楽を聞いて育ったんですけど、中学生の頃にiPodを買ってもらっていろんな歌が聴けるようになってからは、洋楽やボーカロイド、K-POPも聴くようになりました。

ー小さい頃から音楽が好きだったんですね。自分で曲を作り始めたのはいつごろですか？

小学5、6年生くらいのときに「SPEC」っていうドラマを見てたんですけど、戸田恵梨香さんが演じられていたのが、頭脳明晰で大食いでいつも餃子を食べている役で。その餃子が本当においしそうで「餃子食べたいのうた」っていう曲を作ったのが始まりです。
本格的に作り始めたのは、高校生に入ってからです。地元からその学校に進学したのが私だけで、思っていることを人に伝えることが元来苦手な人間なので、溜まっていった思いを日記に書きため、その本音をなんとか昇華できないかと歌を作り始めました。そのタイミングでギターコードも学び始めました。

ー歌詞が先行してあって、そのあとにメロディーをつけているんですか？

コードを弾きながらメロディーや歌詞が降ってくるという方もいると思うんですけど、私はうまくできないタイプなので、大体は作っておいたメロディーに歌詞をはめ込んでいく、パズルみたいな感じで作っています。

ー楽曲・歌詞のテーマはどうやって決めているんですか？　

日記に書いている時にハッキリと書きたいことが見えてきます。例えば今日誰かと話したことや言われたこと、見たこと、聞いたこと、それに対して自分の気持ちや行動を振り返る中で、何となく形にしたいものがまとまるので、そこから歌詞として広げて書くことが多いです。

ー活動のなかで大切にしていることはどんなことですか？

ライブでは特に、人に伝える・伝わるように歌うことを意識しています。歌って伝えることは、話して伝えることよりも難しいことだとは思うんですが、とにかく一曲でも、一節でも歌に込めた思いを届けたいと思いながら歌っています。どういう表現で、どういう歌い方で、どういう言葉を選んだら、伝わるだろうということを考えながら、作詞・作曲、ライブをしています。

ーどんな人に届いたら嬉しいですか？

沢山の年代・性別・国の方に聴いていただけたらもちろん嬉しいです！
肝心な時に言いたいことが言えない「いい人」に届いたら、もっと嬉しいですね。 SNSが普及して、一部分だけ切り取られて判断されてしまう世の中だからこそ「いい人」でいなきゃいけないって思っている人は多いと思います。そういう人に届いたら嬉しいです。

ー「みんなが隠したがる様なことを歌いたい」という想いも、そこにつながっているんですか？

そうですね。いいことばっかり思うのが人間ではないと思うし、プラス（光）の面が強い人ほどマイナス（影）の面が強くなっていくと思っている。マイナスな面をどんどん出していけるアーティストになりたいなと思っています。

ー今回の1st EP「はじまりのうた」について教えてください。

浮気された女たちのドロ沼復讐ソングや、お肉屋さんのコロッケソングなど、歌詞の内容も曲調も全く表情が違う4曲が入っている作品です。それぞれの歌に思いは託してますが、八生の歌を「知ってもらいたい！」「楽しんでもらいたい！」そんな思いがあって、持ち歌の中からこの4曲を選びました。そして、「はじまりのうた」を収録曲・EPタイトルに選んだのも、「ここから八生がはじまるぞ！」という意味で選びました。

ー高知の風景が出てくるMVが多いですよね。

存分に高知を感じてもらえるMVにしたいっていう想いがあって、「しゅらばんばん」「まるいコロッケのうた」「はじまりのうた」の3曲はオール高知ロケで挑みました。楽曲も楽しみつつ、高知を存分に味わっていただきたいです。

ー高知のどんなところが好きですか？

やっぱり自然豊かで時間がゆったりと流れているところ！山に川に海に、楽しめる景色やレジャーがありますし、海の幸、山の幸も沢山！そして何よりあったかい人が多い。初対面でも私のことを友だちや家族のように接してくれる人が多いので、無意識のうちに壁を作ってしまう私も、知らん間に心を開いてしまうのが高知県民のあったかさやと思います。「私のこと娘やと思うちゅう？」みたいな(笑)。自分では超えられない壁を易々と超えてきてくれるところが救われるところでもあります。

ー実は私は高知出身じゃなくて… 高知の好きな方言があれば教えてください！

語感で好きなのは「まけまけいっぱい」。分かります？！
水が「まける」とかの。「こぼれる」っていう意味で、標準語だと「並々いっぱい」。この言葉を方言だと知らずに標準語を話す方に使ってしまって、赤っ恥をかいたことがあります(笑)
リズム感もあって言葉の感じがかわいいので、好きですね。

ーありがとうございます。今度使ってみます！

ーでは、今後の目標を教えてください。

高知での活動ももちろん頑張りたいですし、これから県外での活動にもより力を入れたいです！八生の歌をもっと色んな方に聴いてもらうために、歌三昧のツアーをやりたい。全国のライブハウスツアー・ホールツアーと、少しずつ大きな会場でたくさんの方に歌を届けられるようになりたいです。オレンジホール（高知県立県民文化ホール）で絶対やりたい！！！
長期目標としては、何代にもわたって愛される歌を作ることです。

ー今後の活動予定などを教えてください。

3月16日（日）〈SANUKI ROCK COLOSSEUM 2025〉に出演させていただきます。（ 瓦町駅地下広場 supported by ESP / 15:45～）そこで初めてCDも発売します。ライブ会場限定でサインも書かせてもらいますので、ぜひ来ていただきたいです。
また、3月19日に、日テレ「DayDay.」3月度エンディングテーマとして流れている「大感謝祭！」の配信リリースを予定しています。
そして、3月29日（土）には越知町ぼんぼり桜まつりのライブイベントにも出演させていただく予定です。
今後の八生の活動はインスタ・X・公式HPをぜひチェックしてください！

ー最後に記事を読んでいる方、応援してくれている方にメッセージをお願いします！

皆さん、こんにちは。高知のシンガーソングライター、八生です。これからも音楽活動頑張ります。高知をどんどん盛り上げていきたいと思います！たくさん、私の歌を聴いてください。よろしくお願いします！