第11回 「七面鳥とボクと中土佐町/その2」
第11回 「七面鳥とボクと中土佐町/その2」
2024.01.31
大阪府藤井寺市出身、高知県中土佐町在住の松下昇平さん。水曜コラム「大野見と七面鳥」は、毎週水曜日に更新予定です。

第11回目の今回は「七面鳥とボクと中土佐町/その2」と題してお送りします!


※内容は2023年1月時点での情報です
アメリカの「シーズンスポーツ制度」とボク
今回は、前回の続き「七面鳥とボクと中土佐町/その2」をお送りします。

前回の記事はこちら↓


初めて中土佐町を訪れた時から3年後、改めて訪問することになりました。2012年に高知県中土佐町で初開催されたトライアスロン大会に出場し、ただただ、すてきな大会だったという印象を持ち大阪に帰りました。当時24歳ごろのボクは大阪のスポーツクラブでインストラクターをしていたり、東京のスポーツイベント運営会社で仕事をしていたり、と毎年仕事が変化するような日々で、人生の方向性を迷っている、、あまり何も考えていないような、、漠然とスポーツに関わる仕事がしたいという気持ちで生活していました。
 
そんな中、自治体でスポーツの仕組みをつくる仕事をしてみたいという気持ちが強くなり、出身地である大阪府藤井寺市役所を目指そうと、中学生ぶりに藤井寺市に戻りました。
 
ボクは高校生活をアメリカのテネシー州にある在外教育施設という日本人学校に通っていました。「英語を学ぶ」という大義を背負い、両親にアメリカに送り込んでもらいました。大変有難いことです。しかしながら、ボクは意図した方向には向かわず、「アメリカのスポーツ文化」に興味を持ち、野球、バスケットボール、バレーボール、水泳、サッカーなど様々なスポーツに没頭しておりました。

この「アメリカのスポーツ文化」が当時のボクに突き刺さり、とても面白く、興味を持ちました。それは「シーズンスポーツ制度」という、アメリカの高校の部活動では季節によって様々なスポーツを実施する文化があります。日本では、ひとつの部活に所属することが一般的ですが、アメリカでは、春夏は野球、バレーボール、秋冬はバスケットボールやアメリカンフットボール、サッカーなど、季節によって実施するスポーツが定められており、ひとつのスポーツに絞ることなく、様々なスポーツに触れる機会があります

成長期にもあたるこの時期に、ひとつを極めるというより、様々なスポーツを経験することで運動能力や自身の得手不得手を理解したり、チームスポーツから個人スポーツまで経験を積めることがボク自身とても楽しみになっていました。

とあるアメリカでの野球の試合で、ピッチャーをしていた相手チームの選手が、冬になるとアメリカンフットボールでクォーターバックとしても活躍している姿を目にし、とてもカッコいい、日本でもこの文化を導入することはできないか、なぜアメリカではこういったスポーツ文化なのか、と感じるようになり、さらにスポーツを学びたいと思い、帰国後、日本体育大学に進学します。
(当時、このアメリカ生活の中で七面鳥にも出会っています。まさか十数年後に七面鳥に関わる仕事をしているということは微塵も考えていませんでしたが、アメリカで初めて食べた七面鳥は分厚いハムのような感覚で、感触や味も美味しいなぁと思いながら食べていました。おそらくムネ肉。)



アメリカ時代の唯一の写真。ボクはピッチャーでした…。

と、少し長くなりましたが、このアメリカで経験した「シーズンスポーツ」という文化を日本でもやってみたい、どういった形でスポーツ文化はつくられていくのか、そんなところに興味をもち、まずは市役所に入庁し仕組みを知ろうと、大阪府藤井寺市・出身地である役場を目指すことに。まずは臨時職員として、藤井寺市スポーツ振興課で働き始めました

が、年齢の壁に当たります…。ボクは昭和63年生まれなのですが、臨時職員として働き始めた翌年の採用要項から採用年齢が平成元年以降生まれとなり、、(前年は昭和61年生まれ以降だったので、ラストチャンス!と思っていたのですが…)採用の道が絶たれてしまいました…。が、当時このスポーツ振興課での仕事がとても楽しく、まさに自治体でのスポーツやカラダづくり、健康に関わる成り立ちを学ぶとても充実した職場で、その後臨時職員として3年間仕事をしました。

しかしながら、正規職員への道は絶たれていることに変化はなく、何か次の道を考えなくては…と考えているときに、本当に偶然大阪で開催されていた高知県の移住相談会というものに足を運びました。当時から「移住」というキーワードが濃くなり始めており、大阪でもそういったイベントが開催されていて、偶然、今もなぜあの時高知のイベントに立ち寄ったのかも思い出せないのですが、高知の移住相談会に足を運び、移住という考え方があるのか。と考えつつ、、高知といえば、、!!「あのまちのトライアスロン大会!」「中土佐町!」だと鮮明に記憶がよみがえり、中土佐町ブースに一直線に向かいました。そして「あの大会は今も開催されているのか、本当にすてきな大会でした」ということを伝えたいと思いブースに向かいました。

これがボクの人生が大きく動くことになるきっかけとなる出来事でした。トライアスロン出場から3年後の2015年12月のことです。今回も七面鳥の登場まで行きつきませんでしたが、

次回、出会います、七面鳥に。ここからボクの七面鳥人生が始まります。



 今回の内容の写真が残っておらず、しまんとターキーの串焼きの写真を載せておきます。
ということで、今週もお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。2月も何卒よろしくお願いいたします。 
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松下昇平
高知県中土佐町在住、大阪府藤井寺市出身。1988年3月9日生まれ。
2017年、中土佐町大野見地域で60年続く七面鳥生産の仕事に魅力を感じ中土佐に移住。
「大野見と七面鳥」について様々な角度、形で学び、発信しています。
コラムは毎週水曜日更新予定!
 
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