プロが教える煮物の“黄金比” みりんと砂糖の使い分け方も!
プロが教える煮物の“黄金比” みりんと砂糖の使い分け方も!
2023.11.29
今回は寒い時期になるとますます食べたくなる「煮物」!その黄金比をプロに教えてもらいました。知っているようで知らなかった調味料の役割も!

失敗しない煮物の美味しい作り方をご紹介します♪
 
失敗無し!レシピ別の煮物の黄金比!
ずばり!煮物の黄金比は基本的には「醤油1:みりんor砂糖1」。場合によっては酒1を加えます。レシピによって、水・出汁の量が変わってくるのでご紹介します!(写真はイメージです)※出汁の美味しい取り方は前回のコラムで紹介しています☆



里芋の煮物・・・出汁10:薄口醤油1:みりん1



かぼちゃの煮物・・・出汁12:薄口醬油1:みりん1



魚の煮付け・・・水4:濃口1:酒1:みりん2:砂糖0.5 醤油は濃口で



うどん出汁・・・出汁18:薄口1:みりん1



おでん出汁・・・出汁20:薄口1:みりん1  



 
煮物の基本「下茹で」と、みりんと砂糖の使い分け方
みりんは具材を引き締める効果があります。カボチャやじゃが芋、里芋など煮崩れしやすい野菜に使用します。コクと優しい甘みが特徴なので、上品な味に仕上がります。

砂糖は逆に食材を柔らかくする作用があります。大根や人参などの硬い根菜類に向いています。

また煮物の基本は「下茹で」です。下茹ですることにより、野菜の繊維が壊れ水分が抜けて、調味料が入り込みやすくなるんです。

【下茹で方法】
大根やカブの下茹でをする際には、米のとぎ汁で冷たい状態から下茹でします。米のとぎ汁で下茹ですることにより、大根やカブなどのえぐみや苦みが抜けて、色目も綺麗な透明になり、調味料が染み込んだ時に綺麗な色に仕上がります。

下茹で時間の目安ですが、冷たい状態から火にかけ、沸騰したら竹串をさしてみてスっと入れば大丈夫です。そのあと冷水で熱を取り、合わせた冷たい出汁で煮始めます。

このひと手間で煮物がグッと美味しく、彩り良くなります。

 
魚や肉が入る煮物には「酒」を!
冒頭、煮物の黄金比は基本的には「醤油1:みりんor砂糖1」。場合によっては酒1を加えると書きましたが、主に魚や肉類を一緒に煮物にするときに「酒」を入れます。



酒には魚や肉などの臭みを抜く成分があり、肉は柔らかく、魚はしっとりとしてくれます。



~番外編~
みりん風調味料」は、通常の本みりんと比べると糖度が高くアルコール分が少ないため、煮切らずそのまま使えたり、料理によっては照りがでて綺麗な色に仕上がります。(魚のアラ煮など)

皆さん、ぜひ美味しい煮物作りにチャレンジしてみて下さい!
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