
ゲーム音楽界のベートーベン!高知が世界に誇る作曲家「植松伸夫」さん~2023/11/19 Music Delivery:Rより~
2024.02.26
2023/11/19に放送したMusic Delivery:Rに高知県出身の作曲家 植松伸夫さんが登場!高知放送初のインタビューの模様を、音声と記事で特別公開します♪取材後に聞いた裏話もお楽しみに!
※内容は放送当時の情報です
※内容は放送当時の情報です
2023/11/19放送 Music Delivery:R「植松伸夫特集」
「常に好奇心をもつ」植松伸夫さんの作曲家としてのルーツ
ご出演: 植松伸夫さん(作曲家 高知出身)※以下太字表記の部分が植松さん
聞き手:Music Delivery:R ナビゲーター 石田佳世

・本日のMusic Delivery:Rはこの方にゲストにお越しいただきました。
はい。ゲーム音楽を中心に作曲活動しております植松伸夫です。よろしくお願いします。
・よろしくお願いします。ご出身は?
出身は高知です、高知生まれ高知育ち。
・近況をズバリお聞きすると、どんな感じですか?
もちろん作曲をずっとやっているんですけれども、最近ではちょっとライブ活動にも力を入れてますね。
・コロナ禍がちょっと開けたというか、動き出して?
そうですね。 以前はですね、ロックバンド的なことをやってたんです。それで、あちこちでライブやってたり、オーケストラで音楽コンサートやったりとかしてたんですけど、最近はちょっとゲーム音楽から離れたものも作り始めていて、 朗読と歌と映像を一緒にしたような、そういう実験的なことを最近始めてますね。
・それはもうほんとに最近?
そういう活動はここ2、3年で始めましたね。この間、8月にちょっと東京の自由が丘でやったコンサートで、1つやっと形にまとまったかなという感じです。
・そもそもゲーム音楽を作るきっかけって何かあったんですか。
僕がゲーム音楽を作るきっかけになったのは別にきっかけなんかなくて。当時僕が始めた今から三十数年前は、プロフェッショナルの作曲家が誰もゲーム音楽なんかに興味を示してないんですね。 まだゲーム音楽という言葉もなかった頃なんで。だから全然ペーペーの、何の実績もない自分にもやらせてもらえたっていう感じなんです。
・昔からゲーム音楽に興味があったというわけでは…?
ゲーム音楽に興味はなかったですよ。というかゲーム自体が僕らの時代世代にはなかったですからね。
・じゃあすごいゲームやってたわけではない?
ゲームは全然やってないです。仕事としてやるようになって、これは面白いなと思ってハマった時期はありますけど、子供の頃はゲーム機がなかったですからね。
・どうして(ゲーム音楽を)作れてしまったんですか?
ゲーム音楽が作れるようになった…まあ、誰でもできるんですよ、音楽なんか。お風呂に入って鼻歌歌っていれば、どんどん、どんどん。色んな適当な人に聞かせるっていうのを忘れたら、 誰でも作曲ってできると思うんですよ。お風呂に入って鼻歌で自分で適当にメロディーを紡いでいくと、それがその人の作曲になるわけですよね。僕がやってることとそれと変わんないんですよ。
・じゃあ作るシチュエーションとしては、お風呂とかが多かったり?
作曲するシチュエーションは、基本的に僕は自分の仕事部屋に行って作ります。でもどうしてもうまくいかない、発想が浮かばないとか、先の展開がうまくいかなくなる時ってあるんですね。それでちょっと犬の散歩しようとか、シャワー浴びようとか。そういう風に別のこと、散歩をしたり、お風呂場に行ってなんかパンツ脱いだりすると、ふと思い浮かんだりするんですよ。だからもう慌ててパンツを履いてまた仕事部屋に向かうとか、そういうことはありますよね。
・よくレコーダー持って歩いたりとか、そういう感じは?
iPhoneのレコーディング機能を使うことありますよ。道歩いてて、あ!と思って、これ面白いアイデアだなと思ったら、ふふふんとかね。鼻歌で歌ったりとか、そういうこともあります。
・楽器を使うっていうより、鼻歌とかも多かったりするわけですか?
作曲するときは基本的に楽器を使いますけど、外では、道を歩いてるとね、そこでシンセサイザーを広げるわけにいきませんから、iPhoneに録音したりしますね。
・キーボードが多いですか、ベースは?
作曲するときはキーボードです。1番ロジカルというか、論理的というか、僕にとってはね、分かりやすい楽器なんで。
・でも実は演奏する楽器として、すごく個人的に好きな楽器ってあったりします?
僕は楽器を習ったことないんで、どの楽器を弾いてもちゃんと弾けないんですよね。キーボードもギターも。なんだろう、バイオリンとかチェロとか、ベースとかリコーダーとか、色々楽器の山なんですよ、うちって。民族楽器もいっぱいあるし。
・ちなみに(民族楽器とは)?
えっとねタブラはあるし、ジャンベはあるし、三味線があるし、ブズーキあるし。ダルブッカってトルコの太鼓もあるし、コントラバス、チェロ、バイオリンは何本かあるし、もちろんギターもアコースティックもエレキも、エレピ(エレクトリックピアノ)、ハモンドオルガン、シンサイザーが10台ぐらいとかなんかも覚えてないぐらい。
・いくつというより、何か国っていう感じですね。やっぱり楽器がお好きなんですね。
音が出る楽器自体が好きなんですよ。音が出ることにすごく興味があって、なんでこれからこんな音が出るんだろうっていうのを自分でいじってみたいというか。ちょっと関係ないかもしんないですけど、僕、料理全然下手なんですけど、料理を作るのが好きなんですよ。小麦粉がどうやったらパスタになるのかとか、緑色のコーヒー豆、どうやったらあの黒い液体になるのかとか、 モルトとホップからどうやったらビールができるのかっていうの、なんか実験しないと気が済まないんですよね。だから多分それと楽器をいじるのとか作曲したりするのと、自分の中で同じというか、試してみないと気が済まないとかっていうところはあると思います。
・常に好奇心が旺盛なんですね。
聞き手:Music Delivery:R ナビゲーター 石田佳世

・本日のMusic Delivery:Rはこの方にゲストにお越しいただきました。
はい。ゲーム音楽を中心に作曲活動しております植松伸夫です。よろしくお願いします。
・よろしくお願いします。ご出身は?
出身は高知です、高知生まれ高知育ち。
・近況をズバリお聞きすると、どんな感じですか?
もちろん作曲をずっとやっているんですけれども、最近ではちょっとライブ活動にも力を入れてますね。
・コロナ禍がちょっと開けたというか、動き出して?
そうですね。 以前はですね、ロックバンド的なことをやってたんです。それで、あちこちでライブやってたり、オーケストラで音楽コンサートやったりとかしてたんですけど、最近はちょっとゲーム音楽から離れたものも作り始めていて、 朗読と歌と映像を一緒にしたような、そういう実験的なことを最近始めてますね。
・それはもうほんとに最近?
そういう活動はここ2、3年で始めましたね。この間、8月にちょっと東京の自由が丘でやったコンサートで、1つやっと形にまとまったかなという感じです。
・そもそもゲーム音楽を作るきっかけって何かあったんですか。
僕がゲーム音楽を作るきっかけになったのは別にきっかけなんかなくて。当時僕が始めた今から三十数年前は、プロフェッショナルの作曲家が誰もゲーム音楽なんかに興味を示してないんですね。 まだゲーム音楽という言葉もなかった頃なんで。だから全然ペーペーの、何の実績もない自分にもやらせてもらえたっていう感じなんです。
・昔からゲーム音楽に興味があったというわけでは…?
ゲーム音楽に興味はなかったですよ。というかゲーム自体が僕らの時代世代にはなかったですからね。
・じゃあすごいゲームやってたわけではない?
ゲームは全然やってないです。仕事としてやるようになって、これは面白いなと思ってハマった時期はありますけど、子供の頃はゲーム機がなかったですからね。
・どうして(ゲーム音楽を)作れてしまったんですか?
ゲーム音楽が作れるようになった…まあ、誰でもできるんですよ、音楽なんか。お風呂に入って鼻歌歌っていれば、どんどん、どんどん。色んな適当な人に聞かせるっていうのを忘れたら、 誰でも作曲ってできると思うんですよ。お風呂に入って鼻歌で自分で適当にメロディーを紡いでいくと、それがその人の作曲になるわけですよね。僕がやってることとそれと変わんないんですよ。
・じゃあ作るシチュエーションとしては、お風呂とかが多かったり?
作曲するシチュエーションは、基本的に僕は自分の仕事部屋に行って作ります。でもどうしてもうまくいかない、発想が浮かばないとか、先の展開がうまくいかなくなる時ってあるんですね。それでちょっと犬の散歩しようとか、シャワー浴びようとか。そういう風に別のこと、散歩をしたり、お風呂場に行ってなんかパンツ脱いだりすると、ふと思い浮かんだりするんですよ。だからもう慌ててパンツを履いてまた仕事部屋に向かうとか、そういうことはありますよね。
・よくレコーダー持って歩いたりとか、そういう感じは?
iPhoneのレコーディング機能を使うことありますよ。道歩いてて、あ!と思って、これ面白いアイデアだなと思ったら、ふふふんとかね。鼻歌で歌ったりとか、そういうこともあります。
・楽器を使うっていうより、鼻歌とかも多かったりするわけですか?
作曲するときは基本的に楽器を使いますけど、外では、道を歩いてるとね、そこでシンセサイザーを広げるわけにいきませんから、iPhoneに録音したりしますね。
・キーボードが多いですか、ベースは?
作曲するときはキーボードです。1番ロジカルというか、論理的というか、僕にとってはね、分かりやすい楽器なんで。
・でも実は演奏する楽器として、すごく個人的に好きな楽器ってあったりします?
僕は楽器を習ったことないんで、どの楽器を弾いてもちゃんと弾けないんですよね。キーボードもギターも。なんだろう、バイオリンとかチェロとか、ベースとかリコーダーとか、色々楽器の山なんですよ、うちって。民族楽器もいっぱいあるし。
・ちなみに(民族楽器とは)?
えっとねタブラはあるし、ジャンベはあるし、三味線があるし、ブズーキあるし。ダルブッカってトルコの太鼓もあるし、コントラバス、チェロ、バイオリンは何本かあるし、もちろんギターもアコースティックもエレキも、エレピ(エレクトリックピアノ)、ハモンドオルガン、シンサイザーが10台ぐらいとかなんかも覚えてないぐらい。
・いくつというより、何か国っていう感じですね。やっぱり楽器がお好きなんですね。
音が出る楽器自体が好きなんですよ。音が出ることにすごく興味があって、なんでこれからこんな音が出るんだろうっていうのを自分でいじってみたいというか。ちょっと関係ないかもしんないですけど、僕、料理全然下手なんですけど、料理を作るのが好きなんですよ。小麦粉がどうやったらパスタになるのかとか、緑色のコーヒー豆、どうやったらあの黒い液体になるのかとか、 モルトとホップからどうやったらビールができるのかっていうの、なんか実験しないと気が済まないんですよね。だから多分それと楽器をいじるのとか作曲したりするのと、自分の中で同じというか、試してみないと気が済まないとかっていうところはあると思います。
・常に好奇心が旺盛なんですね。
植松伸夫さんが語るファイナルファンタジーシリーズへの想い
・ファイナルファンタジーだけで膨大な量ですよね?
はい。FFの曲だけだと、ほんとにどんくらいでしょうね。1000とか超えてるんじゃないでしょうかね。
・失礼な話ですけど、この曲はⅢ(スリー)の何かとかパパって出てきます?
いや、わかんないです。
・良かった、ものすごい怒られるかなと思いました。これだけ、しかも一曲一曲が結構壮大な曲が多いじゃないですか。よく混乱せずに作られるなと思います。
でも1000曲あったところで、自分の中ではなんかどれもこれも同じような曲しかできないなっていう風に思ってるんですよ。だから、常に自分の中で新しいものに挑戦していかないと、ずっとこれまでと同じようなものしか作れないんじゃないかっていう、不安感っていうわけでもないですけど、焦りみたいのはいつもありますよね。何かに挑戦していかなきゃ、なんか新しいことやんなきゃっていうのは常に持ってますね。
・不安もあるかもしれないですけど、先ほどのお話を聞いてると、好奇心も?
好奇心。うん、そうですね。そうかもしんないですね。
・FFシリーズの中で例えばⅡ(ツー)、Ⅲ(スリー)とか、特に一番最初はやっぱ思い入れってあるんでしょうか。
全部ありますよね。うん、全部思い入れありますし。 逆に言えばもう全部どうでもいいとも思うし。っていうのは、今はもうファイナルファンタジーシリーズの曲って、僕テーマ曲とかそういうのしか作ってないんですよ。だから、ファイナルファンタジーのⅨ(9)ぐらいまでは全曲自分でやってて、それからだんだん忙しくなってきて、何人かで携わるようになって。スクウェア・エニックスを辞めてからは、もう主題歌とかテーマ曲とかそういうのしかやってませんから。そういう意味では、なんか自分の手はもうとっくに離れてるゲームなんで、非常にこう自分の出来の悪い子供たちが、みんなに育てられてるなという感じがしますね。世界各国でみんな優しく優しく育ててくれて、うん、嬉しいです。
・昨年ですかね、再構築されて?
はいはい、シンセサイザーでファイナルファンタジーのⅠ(1)からⅩ(10)までの曲を、自分がリアレンジしたアルバムを出しましたね。
・それをしようと思ったきっかけっていうのはあったんですか?
それはね、僕はもう自分の作った曲って絶対聞かないんですよ。過去に作った曲って恥ずかしいからで、ほんとに。何十年も聞いてなかった曲がたくさんあったんですけど。で、ふと考えて。あの二十何歳の時に作ってた不出来な曲も、今の自分の土台を作る何かしらの要素ではあるわけですよね。だから、あそこを否定してたら今の自分を否定してることになるなと思ったんで、ちょっともう一回自分の恥ずかしい部分も外に出して、洋服着替えさせて。うん、綺麗な洋服着て、外にもう一回出してあげようと思って、自らこう別の洋服を着せてあげたんです。
・自分でリアレンジしてと?
もう一回(外に)行ってこい!と。綺麗になったと思います。
・ご自身の中では、やっぱりそういうリアレンジを何年かごとにするというのは、今後もあったりもするかもしれないですか?
やってみたいですね。こう、自分の一部をさらけ出してもいいって思えるような歳が来たら、 またやってみたいですかね。うん。
・すごい不思議な楽器が今度入ってくるかもしれないですね。
そうですね。
・お部屋の中にあるいろんな変わった楽器の音。それはそれでまた聞いてみたいですよね。
はい。FFの曲だけだと、ほんとにどんくらいでしょうね。1000とか超えてるんじゃないでしょうかね。
・失礼な話ですけど、この曲はⅢ(スリー)の何かとかパパって出てきます?
いや、わかんないです。
・良かった、ものすごい怒られるかなと思いました。これだけ、しかも一曲一曲が結構壮大な曲が多いじゃないですか。よく混乱せずに作られるなと思います。
でも1000曲あったところで、自分の中ではなんかどれもこれも同じような曲しかできないなっていう風に思ってるんですよ。だから、常に自分の中で新しいものに挑戦していかないと、ずっとこれまでと同じようなものしか作れないんじゃないかっていう、不安感っていうわけでもないですけど、焦りみたいのはいつもありますよね。何かに挑戦していかなきゃ、なんか新しいことやんなきゃっていうのは常に持ってますね。
・不安もあるかもしれないですけど、先ほどのお話を聞いてると、好奇心も?
好奇心。うん、そうですね。そうかもしんないですね。
・FFシリーズの中で例えばⅡ(ツー)、Ⅲ(スリー)とか、特に一番最初はやっぱ思い入れってあるんでしょうか。
全部ありますよね。うん、全部思い入れありますし。 逆に言えばもう全部どうでもいいとも思うし。っていうのは、今はもうファイナルファンタジーシリーズの曲って、僕テーマ曲とかそういうのしか作ってないんですよ。だから、ファイナルファンタジーのⅨ(9)ぐらいまでは全曲自分でやってて、それからだんだん忙しくなってきて、何人かで携わるようになって。スクウェア・エニックスを辞めてからは、もう主題歌とかテーマ曲とかそういうのしかやってませんから。そういう意味では、なんか自分の手はもうとっくに離れてるゲームなんで、非常にこう自分の出来の悪い子供たちが、みんなに育てられてるなという感じがしますね。世界各国でみんな優しく優しく育ててくれて、うん、嬉しいです。
・昨年ですかね、再構築されて?
はいはい、シンセサイザーでファイナルファンタジーのⅠ(1)からⅩ(10)までの曲を、自分がリアレンジしたアルバムを出しましたね。
・それをしようと思ったきっかけっていうのはあったんですか?
それはね、僕はもう自分の作った曲って絶対聞かないんですよ。過去に作った曲って恥ずかしいからで、ほんとに。何十年も聞いてなかった曲がたくさんあったんですけど。で、ふと考えて。あの二十何歳の時に作ってた不出来な曲も、今の自分の土台を作る何かしらの要素ではあるわけですよね。だから、あそこを否定してたら今の自分を否定してることになるなと思ったんで、ちょっともう一回自分の恥ずかしい部分も外に出して、洋服着替えさせて。うん、綺麗な洋服着て、外にもう一回出してあげようと思って、自らこう別の洋服を着せてあげたんです。
・自分でリアレンジしてと?
もう一回(外に)行ってこい!と。綺麗になったと思います。
・ご自身の中では、やっぱりそういうリアレンジを何年かごとにするというのは、今後もあったりもするかもしれないですか?
やってみたいですね。こう、自分の一部をさらけ出してもいいって思えるような歳が来たら、 またやってみたいですかね。うん。
・すごい不思議な楽器が今度入ってくるかもしれないですね。
そうですね。
・お部屋の中にあるいろんな変わった楽器の音。それはそれでまた聞いてみたいですよね。
原点となった「高知」という故郷
・作曲活動をされてる中で、故郷高知は植松さんにとってどういう存在ですか?
高知はもうなんやかんや言っても自分の土台を形作ってる町ですからね。こんな僕が若い頃から何にもなくて、未だに何にも無いっていうのは、ある意味素晴らしいですよね。 田舎が残ってる。何にもないところに住んでる人って、ほんとラッキーですよ。外に行きたくなるパワーもそこから生まれますしね。僕はやっぱり都会に生まれてたら音楽にはいってないと思いますしね。やっぱり高知みたいな何にもないところに生まれたから、いろんなものを知りたかったし。 川村レコード店という小さな一軒のレコード屋さん、本当にそこでの店員さんから教えてもらった音楽で、僕の音楽の知識はできていますからね。そういう狭いニッチなところに集中して入っていけるっていうのは、都会じゃできないですよ。 そのニッチなところに集中するかどうかってのは本人の自由なんで。
・高知が今の音楽の植松さんを作った?
絶対そうですよ。
・じゃあ曲作りの随所に、やっぱり何かしらの影響っていうのはあります?
うーん、流行は追わない。 流行の音楽は決して聴かないし、追っかけようともしないし。流行ってほら、今年の最先端って、来年ってもう古いじゃないですか。 そうすると毎年最先端を追っかけてなきゃなんないでしょ。追っかけるっていうことは、常にいっても2位なんですよ。それだったらワンアンドオンリーを目指したら、自分の中でいつも1位じゃないですか。だから僕はワンアンドオンリー、 高知の頃からやってます。都会に出て音楽とかやってるとやっぱりみんなね、最先端をやろうとするんですよ。だからみんなやってること同じなんですよね。だから、ワンアンドオンリーの個性っていうのは、僕、地方とか田舎の方が鍛えられやすいと思うけどな。
・じゃあ川村レコードの店員さんからのベースが?
ほんとに!白山さんって言うんですけど、今どこで何をしてらっしゃるんでしょうか。
・高知が植松さん、音楽にとっても大きな存在であるなっていうのが改めてすごく嬉しいなと思います。
ありがとうございます。
・今後の予定をお聞かせいただけますか。
はい。2024年ぐらいからまたファイナルファンタジーの吹奏楽、オーケストラコンサート、全国ツアーを始めようかなとは思ってます。 あと、バンドなんかでのライブはちょっと国内はわかんないですけど、アメリカとかも決まりつつあるんで、是非皆さんアメリカまで聴きに来てください。
・高知では?
高知でやりたいですよね、ライブハウス。ライブハウスでやりたいんですよ、でっかい会場じゃなくって。僕、要するに素人ミュージシャンがひょんなきっかけでゲーム音楽をやることになって、ファイナルファンタジーがまぐれ当たりして、いきなりもう巨大なホールでオーケストラコンサートだったんですよ。だから何にも実績のない人間がいきなり、例えばオペラハウスとかでオーストリアへ行ってコンサートやってるわけですね。そこの階段が全くないんですよ。僕ね、そこの階段を埋めていきたいんですね、やっぱり。だから、10人規模、20人規模の小さなライブハウスで今東京でもやってるんですよ。そっから、10人、20人、50人、100人、200人、500人とかいって、少しずつまた階段を自分の足で上がっていきたいなと思ってますね。
・やりましょう!
やりましょう!!
・高知キャラバンサライ、もうちょっと小さいところが良ければまた会場探します。
ぜひやってみたい。
・ぜひぜひお願いします。また朗読の世界も、朗読と映像の世界のああいった活動もまたされますか?
もちろんです。ああいうことがメインになっていくと思います。自由が丘でこの間やったんだけど、ウケたんで、高知でもあのスタイルでやってみたいですね。
・守り神のお話がすごく好きで。
あれいいでしょ?
・なんかすごくほっこり。今日お話してて、守り神の話に出てくる守り神は植松さんみたいと思いながらお話させていただいたんです。
いえ、とんでもないです。
・音楽と映像と言葉と全ての融合したものの素晴らしさかなと思うんですけど、 すっごく幸せな気分になりました。
よかった。ああいうのをやりたいですね、高知でね。この間お見せしたあの映像ってお寺でやったんですよ。
・竹林寺とかもいいですね。では本当に最後になってしまいますが、高知放送ラジオをお聴きの皆さんにメッセージいただけますか?
はい。僕は本当に中学高校時代ってRKCラジオを聴きながら育ちました。ラジオから流れてくる音楽ですとか、先輩ミュージシャンとしての和郎さんのラジオなんかも聞いて、プロのミュージシャンに憧れました。そういう風に何か今の若い人たちもラジオに夢を持って聴いてほしいですね。聴いている人と制作者側が一緒になって盛り上がれる番組が作れると面白いですね。

(2023年10月に放送したRKCラジオ開局70周年記念番組「いつもラジオが聴こえていた」でパーソナリティの田村和郎さんと特別対談)
・また是非高知に帰ってきてください。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。

植松伸夫さんには今回貴重なお話をたくさん伺いました。植松さんの功績はゲーム音楽にとどまらず、フェイ・オンに楽曲提供したファイナルファンタジーⅧ(エイト)のテーマ曲「Eyes On Me」は、1999年度の日本ゴールドディスク大賞において、ゲーム音楽として初の快挙となるソング・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
また植松さんは近年、朗読と音楽、映像によるステージなどの活動もしているということ。YouTubeにその模様もアップされていますので、ぜひご覧になってみてください!
▽番組でも登場した「守り神」
高知はもうなんやかんや言っても自分の土台を形作ってる町ですからね。こんな僕が若い頃から何にもなくて、未だに何にも無いっていうのは、ある意味素晴らしいですよね。 田舎が残ってる。何にもないところに住んでる人って、ほんとラッキーですよ。外に行きたくなるパワーもそこから生まれますしね。僕はやっぱり都会に生まれてたら音楽にはいってないと思いますしね。やっぱり高知みたいな何にもないところに生まれたから、いろんなものを知りたかったし。 川村レコード店という小さな一軒のレコード屋さん、本当にそこでの店員さんから教えてもらった音楽で、僕の音楽の知識はできていますからね。そういう狭いニッチなところに集中して入っていけるっていうのは、都会じゃできないですよ。 そのニッチなところに集中するかどうかってのは本人の自由なんで。
・高知が今の音楽の植松さんを作った?
絶対そうですよ。
・じゃあ曲作りの随所に、やっぱり何かしらの影響っていうのはあります?
うーん、流行は追わない。 流行の音楽は決して聴かないし、追っかけようともしないし。流行ってほら、今年の最先端って、来年ってもう古いじゃないですか。 そうすると毎年最先端を追っかけてなきゃなんないでしょ。追っかけるっていうことは、常にいっても2位なんですよ。それだったらワンアンドオンリーを目指したら、自分の中でいつも1位じゃないですか。だから僕はワンアンドオンリー、 高知の頃からやってます。都会に出て音楽とかやってるとやっぱりみんなね、最先端をやろうとするんですよ。だからみんなやってること同じなんですよね。だから、ワンアンドオンリーの個性っていうのは、僕、地方とか田舎の方が鍛えられやすいと思うけどな。
・じゃあ川村レコードの店員さんからのベースが?
ほんとに!白山さんって言うんですけど、今どこで何をしてらっしゃるんでしょうか。
・高知が植松さん、音楽にとっても大きな存在であるなっていうのが改めてすごく嬉しいなと思います。
ありがとうございます。
・今後の予定をお聞かせいただけますか。
はい。2024年ぐらいからまたファイナルファンタジーの吹奏楽、オーケストラコンサート、全国ツアーを始めようかなとは思ってます。 あと、バンドなんかでのライブはちょっと国内はわかんないですけど、アメリカとかも決まりつつあるんで、是非皆さんアメリカまで聴きに来てください。
・高知では?
高知でやりたいですよね、ライブハウス。ライブハウスでやりたいんですよ、でっかい会場じゃなくって。僕、要するに素人ミュージシャンがひょんなきっかけでゲーム音楽をやることになって、ファイナルファンタジーがまぐれ当たりして、いきなりもう巨大なホールでオーケストラコンサートだったんですよ。だから何にも実績のない人間がいきなり、例えばオペラハウスとかでオーストリアへ行ってコンサートやってるわけですね。そこの階段が全くないんですよ。僕ね、そこの階段を埋めていきたいんですね、やっぱり。だから、10人規模、20人規模の小さなライブハウスで今東京でもやってるんですよ。そっから、10人、20人、50人、100人、200人、500人とかいって、少しずつまた階段を自分の足で上がっていきたいなと思ってますね。
・やりましょう!
やりましょう!!
・高知キャラバンサライ、もうちょっと小さいところが良ければまた会場探します。
ぜひやってみたい。
・ぜひぜひお願いします。また朗読の世界も、朗読と映像の世界のああいった活動もまたされますか?
もちろんです。ああいうことがメインになっていくと思います。自由が丘でこの間やったんだけど、ウケたんで、高知でもあのスタイルでやってみたいですね。
・守り神のお話がすごく好きで。
あれいいでしょ?
・なんかすごくほっこり。今日お話してて、守り神の話に出てくる守り神は植松さんみたいと思いながらお話させていただいたんです。
いえ、とんでもないです。
・音楽と映像と言葉と全ての融合したものの素晴らしさかなと思うんですけど、 すっごく幸せな気分になりました。
よかった。ああいうのをやりたいですね、高知でね。この間お見せしたあの映像ってお寺でやったんですよ。
・竹林寺とかもいいですね。では本当に最後になってしまいますが、高知放送ラジオをお聴きの皆さんにメッセージいただけますか?
はい。僕は本当に中学高校時代ってRKCラジオを聴きながら育ちました。ラジオから流れてくる音楽ですとか、先輩ミュージシャンとしての和郎さんのラジオなんかも聞いて、プロのミュージシャンに憧れました。そういう風に何か今の若い人たちもラジオに夢を持って聴いてほしいですね。聴いている人と制作者側が一緒になって盛り上がれる番組が作れると面白いですね。

(2023年10月に放送したRKCラジオ開局70周年記念番組「いつもラジオが聴こえていた」でパーソナリティの田村和郎さんと特別対談)
・また是非高知に帰ってきてください。ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。

植松伸夫さんには今回貴重なお話をたくさん伺いました。植松さんの功績はゲーム音楽にとどまらず、フェイ・オンに楽曲提供したファイナルファンタジーⅧ(エイト)のテーマ曲「Eyes On Me」は、1999年度の日本ゴールドディスク大賞において、ゲーム音楽として初の快挙となるソング・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
また植松さんは近年、朗読と音楽、映像によるステージなどの活動もしているということ。YouTubeにその模様もアップされていますので、ぜひご覧になってみてください!
▽番組でも登場した「守り神」
インタビュー後のアフタートーク~ FFシリーズや植松さんの好きなもの~
もう少しお話を伺いたいということで、Music delivery:Rの収録後に追加インタビューをさせてもらいました。FFシリーズや植松さんの好きなものなどを伺いました。

・FFの中で一番好きな曲、思い入れのある曲はありますか?
「ザナルカンドにて」ですね。フルート奏者の瀬尾和紀さんが日本で凱旋公演を行うということでそれ用に作った曲で、元々FF用ではなかったんですよ。ただちょっと曲調が寂しいということで(ボツにした)。それが当時FFⅩ(10)の制作の時期で、曲を作らなくてはいけないという時、この曲を提出して採用されることになったという経緯があります。
・FFの楽曲を作るうえで一番気にかけていたことは?
毎回違う音楽世界を心掛けていました。明るい曲より物悲しい曲の方が得意なんです。
・今までで一番苦労した曲は?
FFⅦ(7)シリーズが大変でしたね。それまでのシリーズは視覚より聴覚で、音楽を前に出すイメージだったんですけど、FF7でゲームの「絵」の世界が一変しました。なので一歩引いて音楽と絵のバランスを考える必要がありましたね。
・植松さんが今ハマっていることは?
オカルトに夢中ですね。昔から実はオカルト好きで。「不思議」なことに「なぜ?」と思うんです。オカルトと言ってもホラーは苦手です。2023年の10月には東京の自由が丘でオカルト研究家の角由紀子さんとの対談も行いました。
・好きなゲームなどはありますか?
FFシリーズではⅥ(6)が好きですね。あと好きなゲームでは「マシナリウム」。これはハマりましたね。チェコのアマニタ・デザインという会社が作っているゲームで絵、音、ゲーム性、全て芸術性が高いんですよ。ぜひやってみてください!
終始和やかに、にこやかにインタビューに応じてくれた植松さん。FFシリーズのあの世界観は植松さんの音楽無しには生まれなかったと言っても過言ではありません🌟
植松伸夫さんのインタビュー音声はページトップからお聴き頂けます。ぜひゆっくりとお楽しみください。

・FFの中で一番好きな曲、思い入れのある曲はありますか?
「ザナルカンドにて」ですね。フルート奏者の瀬尾和紀さんが日本で凱旋公演を行うということでそれ用に作った曲で、元々FF用ではなかったんですよ。ただちょっと曲調が寂しいということで(ボツにした)。それが当時FFⅩ(10)の制作の時期で、曲を作らなくてはいけないという時、この曲を提出して採用されることになったという経緯があります。
・FFの楽曲を作るうえで一番気にかけていたことは?
毎回違う音楽世界を心掛けていました。明るい曲より物悲しい曲の方が得意なんです。
・今までで一番苦労した曲は?
FFⅦ(7)シリーズが大変でしたね。それまでのシリーズは視覚より聴覚で、音楽を前に出すイメージだったんですけど、FF7でゲームの「絵」の世界が一変しました。なので一歩引いて音楽と絵のバランスを考える必要がありましたね。
・植松さんが今ハマっていることは?
オカルトに夢中ですね。昔から実はオカルト好きで。「不思議」なことに「なぜ?」と思うんです。オカルトと言ってもホラーは苦手です。2023年の10月には東京の自由が丘でオカルト研究家の角由紀子さんとの対談も行いました。
・好きなゲームなどはありますか?
FFシリーズではⅥ(6)が好きですね。あと好きなゲームでは「マシナリウム」。これはハマりましたね。チェコのアマニタ・デザインという会社が作っているゲームで絵、音、ゲーム性、全て芸術性が高いんですよ。ぜひやってみてください!
終始和やかに、にこやかにインタビューに応じてくれた植松さん。FFシリーズのあの世界観は植松さんの音楽無しには生まれなかったと言っても過言ではありません🌟
植松伸夫さんのインタビュー音声はページトップからお聴き頂けます。ぜひゆっくりとお楽しみください。
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