BOOKS ランキング&今週のおすすめの一冊 2024/8/20放送
BOOKS ランキング&今週のおすすめの一冊 2024/8/20放送
2024.08.20
毎週火曜日9時20分頃から、RKCラジオの「とさこちラジオ」で放送しているBOOKSランキング!

8月20日に放送した内容をご紹介します
 
『8月20日放送 BOOKSランキング!TOP10』
🔻ランキング🔻※8月14日付
                
1位 熱狂宣言 2 初登場!
    小松成美 著 <幻冬舎>





2位 日曜市の歩き方マップ
  文 石川藍・かずさまりや / イラスト いそのけい    





3位 きんこん土佐日記 14
      村岡マサヒロ 著 <高知新聞社>    





4位 ツミデミック 
      一穂ミチ 著 <光文社> 





5位 パンどろぼうとほっかほっカー 
  柴田ケイコ
 作<KADOKAWA>    




6位 頂を目指して
       石川祐希 著 <徳間書店> 





7位 暗殺 
      柴田哲孝 著 <幻冬舎> 





8位 コカ・コーラを日本一売った男の学びの営業日誌 
  山岡彰彦 著 <講談社> 

 


 
9位 成瀬は天下を取りにいく
  宮島美奈 著 <新潮社> 





10位 落語の人、春風亭一之輔 初登場!
         中村計 著 <集英社> 




 
『今週の初登場作品!』
今週のランキング初登場!

『熱狂宣言 2』 小松成美 著 <幻冬舎>
世界的パンデミックによる外食業界、未曾有の危機。若年性パーキンソン病という宿命を抱えた外食業界の松村厚久とその仲間たちは、いかにして闘ったか。感動ノンフィクション

『落語の人、春風亭一之輔』 中村計 著 <集英社>
めったに人を褒めないことで知られた人間国宝・柳家小三治をして「久々の本物」と言わしめた落語家、春風亭一之輔。そんな天才に挑んだ計20時間以上にも及んだインタビューの果てに浮かび上がったものとは。存在そのものが「落語」な芸人に迫ったノンフィクション。
 
『今週のおすすめの一冊』
夜しか泳げなかった」 
古矢永塔子 著 <幻冬舎>



高知在住作家、古矢永塔子さんの新刊を紹介します。

主人公の高校教師、卯野原朔也(うのはらさくや) は、問題行動ばかり起こすある生徒の対応を任されていました。転校してきてまだ2ヶ月の妻鳥透羽(つまどりとうわ)は、その日テストの答案を白紙で出したうえ落書きまでしていて、これでもう8回目にもなる反省文をさらっと書いて、悪びれる様子もなく去っていきました。担任でもない生徒に本当なら関わりたくないのですが、朔也には透羽から目が離せない理由がありました。

妻鳥透羽には覆面作家「ルリツグミ」というもうひとつの顔があり、異例のヒットを飛ばしたデビュー作『君と、青宙(あおぞら)遊泳』は映画化されようとしていて、興味本位で読み始めたその小説に朔也は衝撃をうけます。それは自分しかしらないはずの、故郷・高知で今は亡き同級生、日邑千陽(ひむらちあき)という少女と過ごした7年前の夏が克明に描かれていたからです。透羽はなぜ今となっては自分しかしらないことを知っているのか、そして余命宣告されていた彼女の本当の死の真相はなにか?

『君と、青宙遊泳』のストーリーも盛り込まれ青春小説のような、それでいて謎ときミステリーのような物語が展開されます。とても相容れそうにない朔也と透羽の関係がどうなっていくのかも気になるところですが、後半の思ってもいなかった展開がまたぐいぐい読ませてくれます。

そしてなんといっても、今回の作品には高知の描写が多いのがうれしいところです。朔也が久しぶりに高知を訪れるところや、千陽との高校時代の回送シーンなど、「ここはあそこや!」「ここってどこやったっけ?」と思いながら読むのが楽しかったです。高知の色んな風景が物語の中にに自然に馴染んでいるなと感じました。

 読むたびにいつも新鮮な驚きを与えてくれる古矢永さんの作品、今回もおすすめです。

    
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