BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/7/9放送｜ぐるぐるこうち～高知の"気になる"をあつめたwebメディア～

BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/7/9放送

2024.07.09

毎週火曜日9時20分頃から、RKCラジオの「とさこちラジオ」で放送しているBOOKSランキング!

7月9日に放送した内容をご紹介します★

『7月9日放送 BOOKSランキング！TOP10』『今週の初登場作品！』『今週のおすすめの一冊』

『7月9日放送 BOOKSランキング！TOP10』

🔻ランキング🔻※7月3日付

1位日曜市の歩き方マップ
　文石川藍・かずさまりや / イラストいそのけい

2位なぜ働いていると本が読めなくなるのか
　　三宅香帆 著＜集英社＞

3位頂を目指して
石川祐希著＜徳間書店＞

4位頭に来てもアホとは戦うな！　
　　田村耕太郎著＜朝日新聞出版＞　

5位知らないと恥をかく世界の大問題 15
池上彰著＜KADOKAWA＞
　

6位老いの上機嫌
　　樋口恵子著＜中央公論新社＞

7位パンどろぼうとほっかほっカー
　　柴田ケイコ著＜KADOKAWA＞

8位成瀬は信じた道をいく
　　宮島未奈著＜新潮社＞

9位危機に立つ四国山地の自然
三嶺の森をまもるみんなの会・四国山地問題研究会著　

10位グラフィック版　ソフィーの世界上初登場
ヨースタイン・ゴルデル著
ヴァンサン・ザビュス脚本　ニコビー絵＜NHK出版＞

『今週の初登場作品！』

今週のランキング初登場!

「ソフィーの世界　哲学者からの不思議な手紙　上　グラフィック版」　
ヨースタイン・ゴルデル著　ヴァンサン・ザビュス脚本　ニコビー絵＜NHK出版＞
須田朗日本語版監修　山本知子訳

ある日、少女ソフィーのもとに届いた差出人不明の１通の手紙。そこにはたったひとこと「あなたはだれ？」とだけ書かれていた。それは「哲学」への招待状だった。世界的ベストセラーの哲学ファンタジーがフランスの人気作家によるコミック、バンドデシネになってオールカラーで登場。

『今週のおすすめの一冊』

「境界のメロディ」
宮田俊哉著〈KADOKAWA〉

天は二物も、三物も与えるのか、、、？？
アイドル兼、アニメオタク、そしてこの度作家デビューを果たし天に三物を与えられた男、
Kis-My-Fit2 宮田俊哉氏によるデビュー作「境界のメロディ」を紹介します。

高校の後輩、カイと「かにたま」というデュオを組んで音楽活動していたキョウスケでしたが、メジャーデビューを目前に相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは音楽から離れ無気力に生きていました。
しかし事故から3年、突然目の前に亡くなったはずのカイがキョウスケの前に現れたところから物語が始まります。
「生きていても、何もやらずに止まったままだったら死んでるのと一緒じゃん」という、生前と変わらない歯に衣着せぬカイの一言によって、止まっていたキョウスケの世界が動き始め再び音楽の世界と向き合い、カイとともに音を重ねる喜びを感じていきます。

生前カイとキョウスケとかかわりの深い人物にスポットが当たり、それぞれのカイに対する
思いが昇華されていくストーリーです。
第3章で語られる、「かにたま」のライバル的存在、そして「かにたま」のデビュー曲となるはずだった「サクラトラベラー」を託した「サムライアー」との物語は自分たちのやりたい音楽と、実際に売れる音楽、ファンの求める音楽との違いに苦しみもがいている「サムライアー」の姿が描かれます。
実際に長年アイドルとして音楽活動をしている宮田さんならではのリアルを感じました。

カイと再び音楽を奏でられる幸せな時間は永遠ではなく、次第にカイとの別れが近づいてきます。
その時にキョウスケは以前のように無気力に生きていくのではない、成長と強さを感じられる
物語になっていると思いました。

そして、カイとキョウスケの音楽が気になる、聞いてみたいと思った方に朗報です！
この境界のメロディにはドラマCD付きの特装版が販売されています。
小説の感動シーンと、「かにたま」二人のセッションをCDで聞くことができます！
執筆中、こんな後輩がいたらいいなと思いながら頭に浮かんでいた、実際に宮田さんの後輩でもあるSnow Man 佐久間大介がカイ役を、また影のあるクールなキョウスケ役を声優の伊東健人が、そしてナレーションをこの小説の著者、宮田俊哉自身がつとめます。

小説だけでも楽しめますが、小説を読みながらドラマCDを聴き、「境界のメロディ」の世界にもっと浸りたい方、ドラマCD付き特装版おすすめです！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

★金高堂書店土佐山田店スタッフ★