BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/7/2放送｜ぐるぐるこうち～高知の"気になる"をあつめたwebメディア～

BOOKS ランキング＆今週のおすすめの一冊 2024/7/2放送

2024.07.02

毎週火曜日9時20分頃から、RKCラジオの「とさこちラジオ」で放送しているBOOKSランキング!

7月2日に放送した内容をご紹介します★

『7月2日放送 BOOKSランキング！TOP10』『今週の初登場作品！』『今週のおすすめの一冊』

『7月2日放送 BOOKSランキング！TOP10』

🔻ランキング🔻※6月26日付

1位日曜市の歩き方マップ
　文石川藍・かずさまりや / イラストいそのけい

2位なぜ働いていると本が読めなくなるのか
　　三宅香帆 著＜集英社＞

3位頂を目指して
石川祐希著＜徳間書店＞

4位クスノキの女神
　　東野圭吾著＜実業之日本社＞　

5位首木の民
誉田哲也著＜双葉社＞初登場
　

6位マッチと街
　　＜マッチと街出版委員会＞

7位告白撃
　　住野よる著＜KADOKAWA＞

8位老いの上機嫌
　　樋口恵子著＜中央公論新社＞

9位人生は気分が10割
キム・ダスル著＜ダイヤモンド社＞

10位国民の違和感は9割正しい
堤未果著＜PHP研究所＞

『今週の初登場作品！』

今週のランキング初登場!

『首木の民』誉田哲也著＜双葉社＞
大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。国家の闇に切り込む社会派小説！

『人生は気分が10割』キム・ダスル著＜ダイヤモンド社＞
著者は、韓国の人気アーティストに詩を提供しているコピーライター。私たちの一日は、「気分」に大きく左右される。本書は、気持ちが乱れがちな人生において、常に上機嫌でいるためのヒントを教えてくれる。結局、すべてがうまくいっているように見える人はいつも「上機嫌」なのだ。気分をコントロールし、最高の一日を一生続けるためにいますぐ取り入れられる106の習慣。

『今週のおすすめの一冊』

「面白すぎて時間を忘れるサイコパスの謎」
内藤誼人著〈三笠書房〉

今回ご紹介するのは、サイコパスについての入門書です。
「サイコパス」と聞くと、なんだか物騒な感じがしますが、恐ろしいことに、現代社会では身近なところでサイコパスが増えているのではないか、今後はもっと増えていくのではないかと疑われるような研究結果があるというのです。危険な人に近寄らないようにするためにはまずは理解が必要ですが、サイコパスについてシンプルな定義がないようで、ナルシスト、共感性がない、無責任、暴力的、道徳意識の欠如など何十もの特性があるそうです。彼ら彼女らに共通して見られる特徴を本書は詳しく簡潔に分かりやすく解説してくれています。

ただ、サイコパスの特性は決してネガティブな面ばかりではなくビジネスシーンやトップアスリートなどプラスに働くこともあるのです。サイコパスが淘汰されなかったのは、その性格傾向によって人類に利益をもたらすという面もあるからなのかもしれません。紙一重だなと思いつつ、とても興味深い内容でした。

最後には子育てにも触れています。サイコパスになる原因は、脳の障害や遺伝などの先天的な要素だけではなく、幼少期の親の影響や周りの環境が大きな影響を及ぼすようです。

とにもかくにも、本書に書いてある特性がいくつも当てはまる人が近くにいないことを願いたいですが、人間関係のトラブルを避けるため、自己防衛のためにもなる1冊です。

★金高堂書店本店スタッフ★