第40回「歴史のなかの七面鳥 その2」
2024.10.02
大阪府藤井寺市出身、高知県中土佐町在住の松下昇平さん。水曜コラム「大野見と七面鳥」は、毎週水曜日に更新予定です。
第40回の今回は「歴史のなかの七面鳥 その2」と題してお送りします!
※内容は2024年10月時点での情報です
第40回の今回は「歴史のなかの七面鳥 その2」と題してお送りします!
※内容は2024年10月時点での情報です
『七面鳥の歴史を学び、当時の料理を再現!』
9月28日(土)、無事に開催いたしました。このイベントは「歴史のなかの七面鳥」という名前で企画しまして、改めて七面鳥を知っていただき、七面鳥に興味を持っていただきたいという趣旨でした。
日本では馴染みの薄い七面鳥ですが、世界的にはよく知られており、食材としての七面鳥は様々な場面で食べられています。今回は七面鳥の歴史を学び、そして、実際に食べられていた場面を知り、その食事を再現し、自分たちも実際に食べるという企画です。
ということで、まずは七面鳥についてのお話をさせていただきました。
これらの本はすべて七面鳥に関係するもので、日本語で書かれている本は本当に少なく、大型書店や古本屋、インターネットなどで探しています。国立国会図書館デジタルコレクションというサイトがありますが、ボクはとても重宝しています。
いつもラジオでもお話している内容は本から調べた内容も多く、今回の企画ではボクの中で、これまで調べたことの中間報告のような場でもあり、吸収したことを聞いていただくことの大切を感じ、とても良い整理の機会にもなりました。
日本における七面鳥についてはこのコラムでも以前に掲載しましたので、遡っていただけましたら嬉しいです。
ということで、今回取り上げた歴史の場面は2つです。どちらのメニューも「料理メニューからひもとく歴史的瞬間」という書籍からの抜粋です。
1つ目は「ビートン夫人の18人の晩餐」
【イザベラ・ビートン】ビクトリア朝時代のイギリスに生きた人物。
ビートン夫人として世界的に知られており、歴史的に最も有名な料理本作家。
「ビートン夫人の家政読本」は1861年に出版され、料理・レシピ・マナーなど家事全般について書かれており、現在でも形を変え出版されています。
※ビクトリア朝時代のキーワード
…1837年~1901年。イギリス産業革命、世界初の万博開催、
切り裂きジャック、アフタヌーン・ティー、
※クリスマスで七面鳥が食べられるようになったのは1500年代のイギリス。
1850年ごろのイギリスは、都市部の人口が地方の人口を初めて上回って年代でもあり、都市部では友人、知人を自宅に招待することで暮らしぶりを誇示するようになったようです。しかしながら、当時は料理やテーブルマナーなどを学ぶ機会は少なかったそうで、このビートン夫人が料理方法から食事方法、あらゆる家事を網羅した本を出版しました。
このビートン夫人はジャーナリストであり、夫が出版社を運営していたことから、この本の出版の提案を受けたそう。
どこから、どういうふうに、何が繋がるかわからないな、、、と改めて感じました。
と、長くなりましたが、この「ビートン夫人の18人の晩餐」はそういった料理やテーブルマナーを学ぶ場であったと考えられます。(歴史が面白いと感じるところは、ある程度の史実に加えて、自分自身で想像することも求められます。一定のことは資料に書かれていますが、細部まで記載されていないこともあります。そのときは時代背景などを加味して自分なりの考えを楽しむことも歴史の勉強だと思っています。)
さて、その晩餐の中で提供された七面鳥の料理がこちら。
茹でた七面鳥とセロリのソース
今回この企画で料理を担当してくださった、お料理教室「縁en」さんが完全再現をしてくださいました。と、言いましても、この本にはメニューの名前しか掲載されておりませんので、レシピは縁さんのオリジナルになります。ここが今回のすごいところだと感じています。メニュー名からレシピを起こす、、、縁さんもここが一番大変だったと、、、言われていました。
使用した部位は七面鳥のむね肉。
茹でることでハムのようになります。
これを薄くカットしていきます。
親子でご参加してくださった方はお子さんも一緒に手伝ってくれました。
カットしたむね肉をお皿に盛りつけます。
同時にソースづくりも。ソースづくりが一番難しく、目を離すことなくゆっくり丁寧にかきまぜることがポイントと学びました。
ソースにとろみが出てきたところで、セロリを混ぜ合わせ、ソースが完成。
セロリのソースをむね肉のうえに盛り付け、完成。
ここまで、お話が1時間とお料理が1時間。お料理は下準備も入れるともっとです。
ボクはあまり料理が得意ではありませんが、こうして1品を丁寧に学びながらつくることで、より興味が持て、レシピにとても興味が沸き、必死になり聴いていました。
お味については、むね肉の食感とセロリの相性がとても良かったです。1枚のむね肉にセロリを2つ、3つ乗せて食べることで、ソースを程よく感じることができました。七面鳥はその生体が大きいことからむね肉の食感もとてもよい歯ごたえです。ボクはいつもカラダに吸収されているな、、、と実感しながら食べています。
とても美味しかったです。「美味」という言葉はこういう時のためにあるのか。と感じました。
2つ目は「国際宇宙ステーション1号の1日目4回目の食事」
を取り上げましたが、今回はここまでにいたします。
タイトルがなかなか気になり、こちらもとても納得のメニューでした。
改めて掲載させていただきますので、ぜひご覧いただけましたら嬉しいです。
ということで、ここまで、今週もお付き合いいただきまして、
本当にありがとうございました。
10月~11月にかけてのイベント出店についても何卒、、
よろしくお願いいたします!
今週末は初の九州出店です。ご縁あって大分県に伺います。
それでは、また来週もお読みいただけましたら、嬉しいです。
日本では馴染みの薄い七面鳥ですが、世界的にはよく知られており、食材としての七面鳥は様々な場面で食べられています。今回は七面鳥の歴史を学び、そして、実際に食べられていた場面を知り、その食事を再現し、自分たちも実際に食べるという企画です。
ということで、まずは七面鳥についてのお話をさせていただきました。
これらの本はすべて七面鳥に関係するもので、日本語で書かれている本は本当に少なく、大型書店や古本屋、インターネットなどで探しています。国立国会図書館デジタルコレクションというサイトがありますが、ボクはとても重宝しています。
いつもラジオでもお話している内容は本から調べた内容も多く、今回の企画ではボクの中で、これまで調べたことの中間報告のような場でもあり、吸収したことを聞いていただくことの大切を感じ、とても良い整理の機会にもなりました。
日本における七面鳥についてはこのコラムでも以前に掲載しましたので、遡っていただけましたら嬉しいです。
ということで、今回取り上げた歴史の場面は2つです。どちらのメニューも「料理メニューからひもとく歴史的瞬間」という書籍からの抜粋です。
1つ目は「ビートン夫人の18人の晩餐」
【イザベラ・ビートン】ビクトリア朝時代のイギリスに生きた人物。
ビートン夫人として世界的に知られており、歴史的に最も有名な料理本作家。
「ビートン夫人の家政読本」は1861年に出版され、料理・レシピ・マナーなど家事全般について書かれており、現在でも形を変え出版されています。
※ビクトリア朝時代のキーワード
…1837年~1901年。イギリス産業革命、世界初の万博開催、
切り裂きジャック、アフタヌーン・ティー、
※クリスマスで七面鳥が食べられるようになったのは1500年代のイギリス。
1850年ごろのイギリスは、都市部の人口が地方の人口を初めて上回って年代でもあり、都市部では友人、知人を自宅に招待することで暮らしぶりを誇示するようになったようです。しかしながら、当時は料理やテーブルマナーなどを学ぶ機会は少なかったそうで、このビートン夫人が料理方法から食事方法、あらゆる家事を網羅した本を出版しました。
このビートン夫人はジャーナリストであり、夫が出版社を運営していたことから、この本の出版の提案を受けたそう。
どこから、どういうふうに、何が繋がるかわからないな、、、と改めて感じました。
と、長くなりましたが、この「ビートン夫人の18人の晩餐」はそういった料理やテーブルマナーを学ぶ場であったと考えられます。(歴史が面白いと感じるところは、ある程度の史実に加えて、自分自身で想像することも求められます。一定のことは資料に書かれていますが、細部まで記載されていないこともあります。そのときは時代背景などを加味して自分なりの考えを楽しむことも歴史の勉強だと思っています。)
さて、その晩餐の中で提供された七面鳥の料理がこちら。
茹でた七面鳥とセロリのソース
今回この企画で料理を担当してくださった、お料理教室「縁en」さんが完全再現をしてくださいました。と、言いましても、この本にはメニューの名前しか掲載されておりませんので、レシピは縁さんのオリジナルになります。ここが今回のすごいところだと感じています。メニュー名からレシピを起こす、、、縁さんもここが一番大変だったと、、、言われていました。
使用した部位は七面鳥のむね肉。
茹でることでハムのようになります。
これを薄くカットしていきます。
親子でご参加してくださった方はお子さんも一緒に手伝ってくれました。
カットしたむね肉をお皿に盛りつけます。
同時にソースづくりも。ソースづくりが一番難しく、目を離すことなくゆっくり丁寧にかきまぜることがポイントと学びました。
ソースにとろみが出てきたところで、セロリを混ぜ合わせ、ソースが完成。
セロリのソースをむね肉のうえに盛り付け、完成。
ここまで、お話が1時間とお料理が1時間。お料理は下準備も入れるともっとです。
ボクはあまり料理が得意ではありませんが、こうして1品を丁寧に学びながらつくることで、より興味が持て、レシピにとても興味が沸き、必死になり聴いていました。
お味については、むね肉の食感とセロリの相性がとても良かったです。1枚のむね肉にセロリを2つ、3つ乗せて食べることで、ソースを程よく感じることができました。七面鳥はその生体が大きいことからむね肉の食感もとてもよい歯ごたえです。ボクはいつもカラダに吸収されているな、、、と実感しながら食べています。
とても美味しかったです。「美味」という言葉はこういう時のためにあるのか。と感じました。
2つ目は「国際宇宙ステーション1号の1日目4回目の食事」
を取り上げましたが、今回はここまでにいたします。
タイトルがなかなか気になり、こちらもとても納得のメニューでした。
改めて掲載させていただきますので、ぜひご覧いただけましたら嬉しいです。
ということで、ここまで、今週もお付き合いいただきまして、
本当にありがとうございました。
10月~11月にかけてのイベント出店についても何卒、、
よろしくお願いいたします!
今週末は初の九州出店です。ご縁あって大分県に伺います。
それでは、また来週もお読みいただけましたら、嬉しいです。
『今後のイベント出店情報』
そして、今後のイベントです。
10月5日(土)スノーピーク雪峰祭(高知県越知町・スノーピークおち仁淀川)
10月6日(日)スノーピーク雪峰祭(大分県日田市・スノーピーク奥日田)
10月12日(土)13日(日)お肉どっぷりフェスタ(高知市・高知駅前こうち旅広場)
10月14日(月・祝)TANO町SEASIDE MARKET(高知県田野町)
10月19日(土)とさのさとアグリコット(高知市)
10月20日(日)大野見しんまいフェスタ(高知県中土佐町大野見)
11月2日(土)島ノ川渓谷ラン&ウォーク(高知県中土佐町大野見)※事前予約制
11月4日(月・祝)感謝祭お料理教室(高知県中土佐町大野見)※事前予約制
11月15日(金)~17日(日)ふるさとまつり(高知市・鏡川河畔みどりの広場)
11月23日(土・祝)とさのさとアグリコット(高知市)
12月31日(火)スノーピーク 年越しターキー(高知県越知町・スノーピークおち仁淀川)
10月5日(土)スノーピーク雪峰祭(高知県越知町・スノーピークおち仁淀川)
10月6日(日)スノーピーク雪峰祭(大分県日田市・スノーピーク奥日田)
10月12日(土)13日(日)お肉どっぷりフェスタ(高知市・高知駅前こうち旅広場)
10月14日(月・祝)TANO町SEASIDE MARKET(高知県田野町)
10月19日(土)とさのさとアグリコット(高知市)
10月20日(日)大野見しんまいフェスタ(高知県中土佐町大野見)
11月2日(土)島ノ川渓谷ラン&ウォーク(高知県中土佐町大野見)※事前予約制
11月4日(月・祝)感謝祭お料理教室(高知県中土佐町大野見)※事前予約制
11月15日(金)~17日(日)ふるさとまつり(高知市・鏡川河畔みどりの広場)
11月23日(土・祝)とさのさとアグリコット(高知市)
12月31日(火)スノーピーク 年越しターキー(高知県越知町・スノーピークおち仁淀川)
高知県中土佐町在住、大阪府藤井寺市出身。1988年3月9日生まれ。
2017年、中土佐町大野見地域で60年続く七面鳥生産の仕事に魅力を感じ中土佐に移住。
「大野見と七面鳥」について様々な角度、形で学び、発信しています。
コラムは毎週水曜日更新予定!
2017年、中土佐町大野見地域で60年続く七面鳥生産の仕事に魅力を感じ中土佐に移住。
「大野見と七面鳥」について様々な角度、形で学び、発信しています。
コラムは毎週水曜日更新予定!
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