《夏本番に向けて》今の時期から熱中症対策を
《夏本番に向けて》今の時期から熱中症対策を
2026.06.05
夏本番に向けて必要になってくるのが熱中症への対策。
今からできる対策や注意すべきポイントを取材しました。



*2026年6月5日放送
 
『動画はこちらから』
『今から熱中症対策を』
5月28日、高知市秦南町の高知市北消防署では、防火服やガスボンベなどを身につけた隊員たちが火災現場を想定した訓練を行っていました。



ホースを伸ばしての消火活動や要救助者の救出など、約1時間にわたり訓練を行いました。
この日の高知市の最高気温は28度。訓練を終えた隊員の顔には大粒の汗が。



高知市消防局では毎年、この時期から夏の暑さに順応できる体をつくるため、防火服などの装備をしっかりと身につけた訓練を行っています。

■隊員
「自分たちも定期的に訓練はしているが、最近気温が上がってきて湿度もあるので汗もかくしこの防火服着ていたら熱もこもるし交友訓練をして暑さにしっかり慣れていくことが大事なのかなと思う」

高知市によりますと、2025年度に熱中症の疑いで医療機関に搬送された人は255人に上り、6月から搬送者数が増え始め、7月がピークとなっています。



なぜ、夏本番を迎える6月から熱中症患者が増えていくのか。
救急外来で熱中症患者を受け入れている近森病院の根岸正敏副院長に聞きました。









ここで必要な対策として注目されているのが、「暑熱順化」です。
「暑熱順化」とは、暑さが増す、夏本番を前に体を暑さに慣れさせることで汗をかく習慣をつけ、熱が溜まりにくい体をつくることです。

高知市北消防署の隊員たちが防火服を身につけ、暑さに慣れる訓練をおこなっていることもこの「暑熱順化」にあたります。

定期的なウォーキングや軽く汗をかくような筋トレ・運動などのほか、入浴時に湯船につかり、体を温めることも効果的です。注意点として、運動や入浴の前後に水分や塩分補給をこまめにおこなうことが必要です。



熱中症は頭痛や嘔吐、集中力の低下などの初期症状が出るほか、重症化すると命の危険性も高まります。

■近森病院・根岸正敏 副院長
「熱中症は初期の段階で処置すればいいが、多くの人が重症化するまで経過を見てしまったり気づかなかったりということが重症化を招くことになるし、毎年全国で1000人以上が亡くなっているのでとにかく重症化させないということが重要」

熱中症は様々な要因が重なり発症します。
気温や湿度などはもちろん、年齢や体調、体を動かす強度によっても発症のリスクは変化します。

■近森病院・根岸正敏 副院長
「特に注意しなければいけないのは高齢者、あるいは乳幼児。体温の調節の機能が落ちてきたり未熟であるため、周りが十分に注意してあげる必要がある」

2025年度、高知市で熱中症の疑いで医療機関に搬送された255人のうち158人が高齢者で、全体の約6割を占めています。



■近森病院・根岸正敏 副院長
「高齢者は室内でも熱中症が起こる。おそらくエアコンを十分に使えていない。扇風機も十分に使わない。あとは体を冷やすようなこともあまり注意していない」

エアコンの使用などを我慢して室内で熱中症になるケースが多く、対策としては、こまめな水分・塩分の補給や、エアコンや扇風機を利用して温度を下げ過ぎずに湿度を下げるなどの快適な室温を保つ工夫が必要です。



また、熱中症の症状を感じた時は首や脇の下など太い血管が通る場所を冷やすことが効果的です。さらに―



■近森病院・根岸正敏 副院長
「応急処置とかに時間をかけて悪化すると困るので、水分がなかなか取れない。どうしても吐いてしまう。そういう場合にはためらわず、救急車を呼んだ方がいいと思う」

県内では5月から気温30度を超える真夏日となることも増え、6月2日に梅雨入りした後も気温の変化が激しくなっています。

これから夏本番を迎えるにあたり私たちにできることはなにか。







■近森病院・根岸正敏 副院長
「とにかく水分をとって、仕事は多少は休み、とにかく無理をしない。高知県民、多少は体が強いとは思うが決して無理はせず自分たちの体を守ってもらえれば」

高松地方気象台によりますと、6月から8月の県内の平均気温は、平年よりも高くなる見込みとなっています。

自分自身の体調管理だけでなく周りの人と一緒に、熱中症への対策を今から意識していくことが大切です。
 
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