和菓子のはなし ~『もちもちココナッツマンゴー』のはなし~
和菓子のはなし ~『もちもちココナッツマンゴー』のはなし~
2026.07.14
和菓子の魅力、美味しさを、創業元禄初年(1688年)西川屋老舗・池田真浩さんと楽しくお伝えしています。

今回紹介するのは、夏にぴったりの新商品もちもちココナッツマンゴーついて!



※2026年7月時点での内容です

★7月2日の放送はこちらから
 
『タイのデザートが和菓子に!?』
暑い夏にぴったりの新商品が『もちもちココナッツマンゴー』

『もちもちココナッツマンゴー』は、 タイの南国デザートを大福風にアレンジしたお菓子。
蒸したもち米とマンゴーを求肥で包み、周りにココナッツをまぶしています。
もちもちした食感の中に、マンゴーの甘酸っぱさとココナッツの香りが広がる、夏に嬉しい爽やかなおいしさです。

池田さんによると、この和菓子のヒントになったのは、タイで親しまれている『カオニャオ・マムアン』というデザート。
もち米とマンゴーにココナッツミルクをかけて食べる人気のスイーツです。



元々はお皿に盛り付けてあるデザートなんですが、西川屋当代当主の池田再平さんが「これをひとつにして食べられるお菓子がないか」と考えたことをきっかけに『もちもちココナッツマンゴー』が生まれたそうです。

『もちもちココナッツマンゴー』は、7月4日(土)から西川屋直営店で販売されていますよ。
 
『和菓子は野心的に海外の文化を学んでいる!』
『カオニャオ・マムアン』は、もともと和菓子にも通じるものがあります。
池田さんによると、もち米を甘く炊いて食べるというのは、まさにおはぎと同じ発想なんだそう。そして、もち米でマンゴーを包むというのは、お餅の中にフルーツを包み込むフルーツ大福とよく似ています。
こうして考えると、日本もタイももち米でお菓子をつくる国同士ということで、意外と近く感じられてきますよね。

一方で、「包む」という発想は和菓子の大きな特徴です。
大福ならお餅であんこを包む。まんじゅうなら小麦や山芋の皮であんこを包む。どら焼きなら焼き皮であんこを挟み込む。
包んだり挟んだりして中においしさをひとつにして込めていくのが、様々な和菓子で見られる発想です。
『もちもちココナッツマンゴー』も、タイのデザートを和菓子的な発想でお菓子にしたものと言えそうです。

実は、ほかにも海外の文化を取り込んだ和菓子があるんです。
最近では、チョコレートのような、洋風の素材を使った和菓子を『ネオ和菓子』と呼びます。
しかし、池田さんによると「歴史を辿れば『ネオ和菓子』という言葉が出てくるまでもないほどに、和菓子は野心的に海外の文化を学んでいる」んだそう。

まんじゅうや羊羹は中国の影響を受けていて、カステラや金平糖はポルトガルの影響を受けています。
特にポルトガルの影響を受けたお菓子は、南蛮貿易の歴史から「南蛮菓子」というジャンルで呼ばれます。

「今回西川屋では、タイの影響を受けた『もちもちココナッツマンゴー』を作りましたが、もし他にもタイのお菓子を活かした和菓子がいろいろと生まれたら、それはなにか新しいジャンルとして名前がつくかもしれません。」と池田さんは話します。
 
『7月4日から「涼菓まつり」』

西川屋では、毎年7月から8月にかけて「涼菓まつり」を開催しています。


今回ご紹介した『もちもちココナッツマンゴー』をはじめ、『くず餅』や『水まんじゅう』など、涼を感じられる和菓子が並びます。

また、『水ようかん』や『ゼリー』はギフトにもおすすめ。

暑い季節だからこそ楽しめる和菓子を探しに、ぜひ足を運んでみてください。

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