和菓子のはなし ~『福々菓・干支』のはなし~
和菓子のはなし ~『福々菓・干支』のはなし~
2025.12.04
RKCラジオで毎月第1木曜日の午前10時35分頃から放送している「和菓子のはなし」

和菓子の魅力、美味しさを、創業元禄初年(1688年)西川屋老舗・池田真浩さんと
楽しくお伝えしています。

今回紹介するのは、干支のお菓子福々菓・干支ついて!!



※2025年12月時点での内容です


 

 
『来年の干支・午がモチーフの和菓子』
池田さんが持ってきてくれた『福々菓・干支』
毎年形が変わる干支のお菓子、今回はもちろん、来年の干支・午(うま)の形です。



和菓子のジャンルとしては「桃山」に分類されます。
桃山とは、白あんに砂糖、卵黄、少量のみじん粉や葛粉などを混ぜて焼き上げた、半生菓子に分類される和菓子のこと。

「福々菓・干支」はこんがりと焼き色の入った皮の中に、なめらかなこし餡が入っています。しっとりした食感とコクのある味わい。お茶の時間にぴったりの、コクのある味わいのお菓子です。

 
『桃山の外側の皮は小麦粉でなく…○○でできている!』
さて、この「桃山」の外側の皮、何でできているかご存知でしょうか?一般的にこんがり焼いたお菓子と言えば小麦粉の生地が多いですが、 独特のしっとり感があるこれはちょっと違うんです。

正解は「白餡」
中身がこし餡で、外の皮が「白餡」。実は「あんこで餡を包んでいる」という、あんこ尽くしのお菓子なんですよ。白餡に卵の黄身や水飴、少しの寒梅粉(もち米の粉)を混ぜて焼き上げることで、この独特のホロっとした口どけとコクが生まれます。

改めて食べてみると、白餡の奥深さを感じます。
ちなみに西川屋では、梅の甘露煮が入った桃山も販売されています。生地自体が濃厚なあんこベースなので、梅の酸味が加わると、味がキュッと引き締まって、また違った軽やかな美味しさになるそうですよ。

毎年姿が変わる「福々菓・干支」は、形を木型で打ち出していると教えてくれました。
菓子木型の職人さんが、ひとつひとつ桜の木を手彫りしてつくっているそうです!

練切やこなしのような生菓子、落雁のようなお干菓子、そしてこの桃山と、様々なお菓子に木型が使われているんだとか。この木型を彫れる技術も貴重で、今では日本に10人といないとの説も。

この匠の技も繋がっていってほしいですよね!

今回は『桃山』にまつわるおはなしでした。
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