全部木でできている!? 四国初上陸『キボリノコンノ展-食べたい!木彫りアートの世界-』高知県立美術館で2026/5/24まで
全部木でできている!? 四国初上陸『キボリノコンノ展-食べたい!木彫りアートの世界-』高知県立美術館で2026/5/24まで
2026.04.10
2026年4月10日(金)から2026年5月24日(日)まで高知県立美術館で開催される『キボリノコンノ展-食べたい!木彫りアートの世界-』

見どころや魅力を取材してきました!


©キボリノコンノ

※2026年4月9日取材
※掲載している内容は取材当時のものです
※記載している金額は税込金額です
 
『動画はこちら』
『四国初上陸!リアルすぎる木彫りアートの世界』
高知市高須にある高知県立美術館で4月10日から開催されている企画展『キボリノコンノ展-食べたい!木彫りアートの世界-』



木でできているのに、とにかくリアル!!と話題のキボリノコンノさんの作品展が四国初上陸。
高知新聞企業創立60周年記念事業として開催されています。



作家で木彫りアーティストのキボリノコンノさんは東京都出身・1988年生まれ。

2021年9月に公務員として働く傍ら、コロナ禍にお家時間でできる趣味を探す中で、ふと家にあったコーヒー豆を見て、木彫りのコーヒー豆を制作したのが作家としての始まりです。

開催は県立美術館の1階にある県民ギャラリー。





《キボリノコンノ展-食べたい!木彫りアートの世界-》
  • 開館時間:午前9:30~午後4:30(最終入館 午後4:00)
  • 入場料:一般 1,200円・小学生~高校生 600円 ※未就学児は無料
  • 休館日:会期中無休
入ってすぐの場所に展示してある「のび~るチーズトースト」



カリッと焼けたパンにとトロ~っと伸びるチーズ。これ全部木で作られているんです…!!
リアルすぎてびっくり。伸びているチーズの部分も厚さは2センチあるそうですが、全然見えない…!後ろが透けて見えそうなリアルさ。

照りの良い目玉焼きに、食感まで伝わってきそうなお餅。



美味しそうなアイスクリームに。



粉っぽさまでリアルに表現された八ツ橋も。
とにかく色と質感、ディティールにこだわった作品が約100点並びます。



『カステラになりたい木の気持ち』
一本の木がどんどんとカステラになっていく様子を表現した作品です。



カステラのふわふわ感がリアルに表現されています。
こちらはコンノさんの初期の作品で、お気に入りの作品のひとつなんだそう。



会場内は写真撮影も可能です。



よりリアルに撮影するポイントはカメラの明るさ!明るく設定すると美味しそうに撮ることができます。



スタッフも撮影してみました。美味しそうに見える角度を探すのも楽しい!
この画角ならもっとリアルに見えるな、光の当たり具合はこっちからが良いかも。など考えながら写真を撮るのもこのイベントの楽しみどころ。



『たまごの木身』黄身ならぬ木身。お箸でつかんだプルンとした感触を木で表現しています。
すごい…!



キボリノコンノさんの作品ができるまでの工程も。



会場は「ひらめく」「まねる」「うつす」「あそぶ」「つくる」「さわる」「きぼりは  どっち」の7つのゾーンに分かれていて、小さな子どもから大人まで楽しめる工夫がいっぱい。

個人的に好きだったのがこちらの作品『習字』
習字を書いている紙ももちろん、木。本当にリアル!



 
『さわったり、遊んだり。キボリノコンノの世界』
会場には作品にさわれるコーナーも設けられています。



一枚の木の板、左右で質感も見た目も全然違います。さわってみるとその違いがよりしっかりと伝わります。



またクイズも色々と用意されています。



この文房具の中で木でできているものはどれ??2つあります!
ギリギリまで近づいてじっくり見ても本当に分からない。答え合わせはぜひ会場で!





まだまだ紹介したい作品がたくさんがあるんですが、ぜひこのリアルさ・驚きは会場で実際に見て・触れて体験してみてください。

『キボリノコンノさんに聞く見どころ』
今回、キボリノコンノさんにお話を聞くことができました。
見所やこだわりをじっくりと語ってもらいました!



Q.木彫りを始めたきっかけや原点は何ですか?
A:木彫りはコロナ禍だった4年半前、2021年秋から始めました。卓球が趣味なんですけど、中学生時代から20年近く、それこそ毎日楽しんでいた卓球が(コロナ禍で)できなくなって。子どもの頃から工作が得意だったんですが、おうち時間の中で、木の端材を彫刻刀で削って作ったコーヒー豆をたまたまSNSに投稿したんです。

そしたらその投稿に友だちが反応してくれて。当時は友達との繋がりもなくなってたので、久しぶりにコミュニケーションが復活したようような気がして。作品を作りたいというより、友だちとのつながりを作りたくて、作品が増えていきました。


作品作りの原点は「コミュニケーション」「友だちとのつながり」と強く語ってくれたコンノさん―――
Q.元々は公務員だったそうですね?
そうなんです。公務員は副業が禁止なんで展覧会を開催するのも全部自分のお金でやるしかない。なかなかやれることが少なくて。せっかくこんなにコミュニケーションが広がっているのに、もったいないなと。世間の「見たい」というお声に応えたいなという気持ちがありました。

また木彫りの作品を作り始めた時、うつ病になってたんです。仕事が忙しすぎる、さらに卓球もできなくなってリフレッシュの時間も無くて。公務員の仕事をずっと続けるのはちょっと合ってないんだろうな、木彫りの仕事だったら自分の中で前向きにやれそうだみたいな気持ちもあって、公務員を退職して2023年にプロ作家になりました。


公務員を辞めてアーティストに―――。最初は家族から反対も強かったそうですが、背中を押してくれるようになり、木彫りアーティストの道へ。作品も話題を呼んでいきました。

Q.作品が「リアル過ぎる」と評判ですが、制作で一番こだわっているポイントは?
観察です。実際に食べたり、本物と作品をさわって比べる。とにかく観察することですね。



Q.ご自身が考える“リアル”とは?
実はそんなにこだわりがないんですよ。というか、リアルじゃないと気持ち悪いからリアルにしてるだけなんです。小さい頃からずっと多摩川沿いの河原で虫取りしたり、魚をとったりしてきた自然児で。リアルに触れる機会が多くて、それが当たり前だったんで。

Q.小さい頃から培ってきた感性にすごく影響を受けている?
そうですね。それがあったからリアルな木彫りを生かしてどうやって面白くするかみたいなのが自分の一番のこだわりですね。

Q.来場者の皆さんには作品のどういうところに注目して欲しいですか?
食へのこだわりですね。食べるのが大好きで食のこだわりがすごくて。作品も美味しい瞬間にこだわっています。私は写真を撮るのも好きなので、皆さんにも写真を撮りながら美味しい角度を探して欲しいですね。

一枚の木から作った(!!)というこちらの「渋川栗どら焼き」も、生地・あんこ・栗の質感の違いにこだわり、一番美味しく見えるように作っているそうです。



Q.中でも今回のイチオシ作品は?
イチオシ作品は「お吸い物」です。



液体、透明感と浮遊感と湯気の感じの気体感、いろんな難しい要素が詰まっている作品で、今までのアイデアと新しいアイデアをくっつけて作っている作品で自分自身も見たことがない表現、最高傑作になりました。完成した時は天才だな!って思いました(笑)



本当に浮いているように見える三つ葉、立ち上る湯気を木一つで表現。ぜひ会場で“美味しそう”を感じて欲しい作品です。

Q.最後に高知の皆さんにメッセージをお願いします。
A:美味しいものを食べに遊びに行こうみたいな気持ちで、あまり考えずに!まずは気楽に来て欲しいですね!(スマートフォンやカメラ片手に)むさぼっていただけたら嬉しいなと思います!

『イベント概要』
《キボリノコンノ展-食べたい!木彫りアートの世界-》
開催場所:高知県立美術館
〒781-8123 高知県高知市高須353−2
  • 開催期間:2026年4月10日(金)~5月24日(日)
  • 開館時間:午前9:30~午後4:30(最終入館 午後4:00)
  • 入場料:一般 1,200円・小学生~高校生 600円 ※未就学児は無料
  • 休館日:会期中無休
『こうちeye More!で会場から生中継の映像はこちら』
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