BOOKS ランキング&今週のおすすめの一冊 2026/5/5放送
BOOKS ランキング&今週のおすすめの一冊 2026/5/5放送
2026.05.06
毎週火曜日9時20分頃から、RKCラジオの「とさこちラジオ」で放送しているBOOKSランキング!

5月5日に放送した内容をご紹介します
『5月5日放送 BOOKSランキング!TOP10』
🔻ランキング🔻※4月22日~4月28日のTOP10    
 
1位  イン・ザ・メガチャーチ
         朝井リョウ 著  <日経BP日本経済新聞出版>





2位  おどろきの刑事司法  ※初登場!
      村木厚子 著  <講談社>





3位  大河の一滴  最終章  
         五木寛之 著  <幻冬舎>





4位  カウンセリングとは何か  変化するということ
         東畑開人 著  <講談社>





5位  青天
         若林正恭 著  <文藝春秋>





6位  暁星
      湊かなえ 著  <双葉社>





7位  ジョン万次郎  民主主義を伝えた男  ※初登場!  
         小沢章友 作/  十々夜 絵  <講談社>





8位  人新世の「黙示録」
         斎藤幸平 著  <集英社>             





9位  科学的に証明されたすごい習慣大百科
         堀田秀吾 著  <SBクリエイティブ>





10位  憤怒の人
            杉山響子 著  <小学館>

      

 
『今週の初登場作品!』
「おどろきの刑事司法」
村木厚子 著  <講談社>

約1分の勾留質問で164日間勾留、検事の作文で作られる供述調書、証拠改竄(かいざん)や捏造(ねつぞう)…冤罪に巻き込まれた著者が刑事司法の実態を鋭く指摘する。




「ジョン万次郎  民主主義を伝えた男」
小沢章友 作/  十々夜 絵  <講談社>

1841年、土佐国(高知県)中ノ浜の貧しい漁師、14歳の万次郎は、はえ縄(なわ)漁(りょう)の船に乗り込むが、嵐で無人島に流れ着き、外国船に助けられる。船長のホイットフィールドに気に入られた万次郎は、アメリカで教育を受け、やがて日米の外交の場で通訳を担うことになる。
青い鳥文庫の歴史人物ドラマシリーズ。小学中級から。



 
『今週のおすすめの一冊』
KADOKAWA MASTERPIECE COMICS  本陣殺人事件』
漫画・宮川舟/原作・横溝正史  <KADOKAWA>




今回のおすすめの一冊は、KADOKAWA MASTERPIECE COMICSより「本陣殺人事件」です。
「本陣殺人事件」というタイトルを耳にしたことのある方もおられると思いますし、ご存じの方は『おや、小説じゃないのか?』と思われたかもしれません。今回ご紹介する一冊は「KADOKAWA MASTERPIECE COMICS」というシリーズから刊行されたものです。このシリーズは世界で日本で愛され読み継がれてきた名著をコミカライズする、というもので、今回ご紹介するものは、1946年に発表された横溝(よこみぞ)正史(せいし)のミステリー小説「本陣殺人事件」を原作にコミカライズした漫画版「本陣殺人事件」です。

事件の舞台となるのは岡山の農村にある旧家・一柳(いちやなぎ)家。当主の婚礼の儀を終えた夜、琴の音が鳴り響き事件の幕が上がります。雪が降り積もり誰も出入りした形跡のない密室状態の日本家屋で起こった惨劇と、見え隠れする怪しい三本指の男の影。謎が渦巻く中、探偵・金田一(きんだいち)耕(こう)助(すけ)が事件の調査に乗り出します。

金田一耕助シリーズと言えば、「犬神家の一族」や「八つ墓村」など映画やドラマで幾度となく映像化され、様々な俳優さんが金田一耕助を演じてきました。今回コミカライズされた「本陣殺人事件」は金田一耕助シリーズの第一作であり、原作の記述などからも金田一耕助の劇中での年齢は二十代だと思われます。コミカライズを担当した漫画家の宮川(みやかわ)舟(ふね)によって描かれた年若い金田一耕助の姿は、今までの映像化とはまた違った新たな魅力を感じさせてくれます。  

また、小説から漫画になったことによる表現の変化や、コミカライズする際の原作要素の取捨選択を見つけることもこの作品の楽しみの一つです。私は今回ご紹介している漫画版を読み終えた後、原作の小説も手に入れて読んでみたのですが、コマ割りの力などもあるのでしょう、より印象に残る場面が多かったように感じました。
私が特にお気に入りなのは謎解きの最後の場面、「なぜ密室を作らなければならなかったのか?」が明かされる場面です。金田一耕助の語りだしから最後の見開きのページまで、最後に残った謎が明かされつつも、静かで事件の終幕を感じさせる一連の流れは、この漫画を読み終える寂しさも相まって大好きなシーンです。

漫画版だけで楽しむもよし、原作と読み比べて楽しむもよし
金田一耕助の世界に触れる最初の一冊としてもとても読みやすいと思います。ぜひ手に取ってお楽しみください。


 金高堂朝倉ブックセンター スタッフ
 
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